『記憶の中のファシズム 「火の十字団」とフランス現代史』『映画の頭脳破壊』『生き残った帝国ビザンティン』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年3月あたり)。

★『記憶の中のファシズム 「火の十字団」とフランス現代史』(剣持久木/著/講談社/1,680円)【→amazon
第二次世界大戦前後のフランスで、反ファシズムの標的とされた一人の男がいた。「火の十字団」総裁、ラロック中佐。穏健な中道派志向でありながら、なぜファシズムの権化として集合的記憶に刻まれることになったのか?現代も活発に続くファシズム論争に、新たな視座を供する画期的な書。
映画の頭脳破壊

映画の頭脳破壊

★『映画の頭脳破壊』(中原昌也/著/文芸春秋/1,680円)【→amazon
MASAYA×14人の豪華ゲスト=シネマ究極の饗宴。濃密な応酬の果てに現れる作品の新たな顔。映画批評の新世紀はここから始まる。
生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

★『生き残った帝国ビザンティン』(井上浩一/[著]/講談社/1,050円)【→amazon
栄華の都コンスタンティノープル、イコンに彩られた聖ソフィア教会…。興亡を繰り返すヨーロッパとアジアの境界、「文明の十字路」にあって、帝国はなぜ一千年以上も存続しえたのか。キリスト教と「偉大なローマ」の理念を守る一方、皇帝・貴族・知識人は変化にどう対応したか。ローマ皇帝の改宗から帝都陥落まで、「奇跡の一千年」を活写する。