『科学哲学』『カフカ』『ルネサンスとは何であったのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年3月あたり)。

科学哲学 (〈1冊でわかる〉シリーズ)

科学哲学 (〈1冊でわかる〉シリーズ)

★『科学哲学』(S.オカーシャ 廣瀬 覚 訳/岩波書店/1,575円)【→amazon
輝かしい成果を挙げ、社会を動かす巨大な力となった「科学」という営み、しかし、科学とは何だろうかと改めて問われたとき、どのように答えたらよいだろうか。本書は、この問いに答えるための基本的な考え方を提示する。科学史上の事例を織り交ぜつつ、科学的方法の特徴といった基礎的問題から、生物学や認知科学など個別科学の基礎にある哲学的問題や、パラダイム論をめぐる論争など、科学哲学の前線をなす重要テーマを、平明かつバランスよく概観する。これから科学に携わろうという人はもちろん、幅広い読者が予備知識なしに読める一冊。
カフカ (〈1冊でわかる〉シリーズ)

カフカ (〈1冊でわかる〉シリーズ)

★『カフカ』(R.ロバートソン 明星 聖子 訳・解説/岩波書店/1,575円)【→amazon
一見平凡とも見える短い生涯のなかでカフカは数冊の小さな本を出版し、死後には3編の長編小説と膨大な量のノートや日記が遺された。カフカにとって「書くこと」とは何だったのか?カフカは何を追求し、何を描こうとしていたのか?「カフカを探求するには、カフカを読み、悩み抜く以外に方法はない」と言い切る著者が、いたずらな解釈にはしることなく、カフカ理解の基本となるポイントを目配りよくまとめた1冊。身体、制度、宗教などを軸に、表現技法の特徴はもちろん、伝記的事実や時代的、文化的背景もふまえながら解説する。じっくりとカフカの小説が読み返したくなる絶好の文学ガイド。
ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)

ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)

★『ルネサンスとは何であったのか』(塩野七生/著/新潮社/580円)【→amazon
見たい、知りたい、わかりたいという欲望の爆発、それがルネサンスだった―フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三都市を順に辿り、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世や聖フランチェスコチェーザレ・ボルジアなど、時代を彩った人々の魅力を対話形式でわかりやすく説く。40年にわたるルネサンスへの情熱が込められた最高の入門書。