『漱石、ジャムを舐める』『小林秀雄-近代日本の発見』『国家と音楽 伊沢修二がめざした日本近代』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年3月あたり)。

漱石、ジャムを舐める (新潮文庫)

漱石、ジャムを舐める (新潮文庫)

★『漱石、ジャムを舐める』(河内一郎/著/新潮社/620円)【→amazon
胃弱なのに濃厚な味を好み、門下生が集まれば必ず牛鍋を囲む。羊羹、お汁粉、ケーキなど甘いものが好きで、特にお気に入りは自家製アイスクリーム。医者に止められながらも甘い苺ジャムをおやつに舐める…。漱石が食べた物を、その作品や日記書簡などから仔細にピックアップし、文豪の素顔をあぶりだすユニークな書。詳細な食文化年表と物価表付き。夏目家の収入、家計簿も紹介。
小林秀雄 近代日本の発見 (再発見 日本の哲学)

小林秀雄 近代日本の発見 (再発見 日本の哲学)

★『小林秀雄-近代日本の発見』(佐藤正英/著/講談社/1,365円)【→amazon
ランボオ、ドストエフスキィから本居宣長まで―小林見通した「日本人の知恵」はどこへ行ったのか。
国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代

国家と音楽 伊澤修二がめざした日本近代

★『国家と音楽 伊沢修二がめざした日本近代』(奥中康人/著/春秋社/2,625円)【→amazon
中央集権国家の樹立が急務とされた明治期、なぜ「西洋の音」が必要だったのか。統治技術としての音楽教育のありようを綿密に解析した洋楽受容史の新しい視座。