『黄色いリボン』----騎兵隊が悪いインディアンをやっつける

lovelovedog2008-04-17

 本日の画像は、「ジョン・フォード・ポイント」から見たモニュメント・バレー。
 オリジナル画像は以下のところにあります。
モニュメント・ヴァレー
http://home.san.rr.com/gdolboysdg/images/monuvalley_31.jpg
 退役直前の老騎兵隊長が、インディアンをやっつける、というか、若手インディアンの暴走を奇計によって解散に持っていく、みたいなラストの展開。今はインディアンとか言っちゃいけないのかな。まぁ、作られた時代が時代なので、その割にはインディアンが完全なワルモノっぽくは描かれていない。まぁ生活圏のせめぎあいという感じの描写か。でも駅馬車の駅は襲われ、旅立つ女性は砦に戻る。ジョン・フォードの西部劇、騎兵隊三部作では、『アパッチ砦』の次に見たわけですが、相変わらず牛(野牛)と馬がたくさん出てかっこいい、以外の感想はうまく持てない。ジョン・フォードってそんなにたいした監督なのか? たいした監督か否かは、同時代のつまらない西部劇を含む映画を同時代的に見ていないと判断が難しいという感じ。今だとスター・ウォーズの初期3作を見て、ジョージ・ルーカスってそんなにすごい監督なのか、と疑問を抱くのと同じでしょうか。まぁ西部劇はあまり現代に継承されていないジャンルの映画スタイルなので、それでもSF系の古くなる加減と比べるとマシか。マトリックスあたりでも今見たらタイクツするかも知れず。たとえば、鳥山明高橋留美子がどれだけすごい漫画家だったかを知るには、昔のジャンプやサンデーを読み直してみる必要があり、そうすると鳥山明より面白いのに全然評価されていない漫画家が見つかるかもしれないのですが、そんな手間をかける奴はあまりいない。映画もビデオからDVD、さらにブルーレイ・ディスクの時代になるまで残っている映画というのは、基本的にそんなにものずごい駄作ではないと思う。だから、時代的に負けている部分が名作といわれて残っているものほど目立ってしまう。昔の映画を見るときに気になるのは、だから、この映画の技法は当時普通だったのか、みたいな、コスト的な面で失われた技術とか、何度も使われることによって古典的な技法からギャグ的な技法になっている映画の文法とか、で、そういう意味では数年前の映画より数十年前の映画のほうがぼくには面白いのだった。やはり映画は俺たちに明日はない』以前のものに限るぜ。