『奇想の江戸挿絵』『近代日本文学案内』『黒魔術による世界の没落』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年4月あたり)。

奇想の江戸挿絵  (集英社新書ヴィジュアル版)

奇想の江戸挿絵 (集英社新書ヴィジュアル版)

★『奇想の江戸挿絵』(辻惟雄/著/集英社/1,050円)【→amazon
北斎をはじめとする江戸の浮世絵師たちにとって、版本の挿絵は重要な仕事であり、そこには、物語作者とのコラボレーション、対決を通じての創造のあくなき追求を見ることができる。北斎・馬琴の『新編水滸画伝』『椿説弓張月』から無名の作者、絵師の作品に至るまで、幽霊や妖怪、異界のものたちが跋扈し、生首が飛び、血がしたたる、残虐とグロテスクに満ちた「奇想」のエネルギーが横溢しており、斬新な技法、表現、意匠の実験が絶えずくりかえされている。本書は、この膨大な版本の世界を渉猟し、新発見の図版などから、現代のマンガ・劇画・アニメにまで流れる日本の線画の伝統の大きな水脈をたどり、その魅力と今日性を浮き彫りにする。
近代日本文学案内 (岩波文庫)

近代日本文学案内 (岩波文庫)

★『近代日本文学案内』(十川 信介 著/岩波書店/798円)【→amazon
(一)時代の主流を形成してきた立身出世の欲望、(二)現実社会に飽きたらぬ、またそこからこぼれ落ちた人びとが紡いだ別世界の願望、(三)新たに登場した交通機関、通信手段と文学との関わり―三つの切り口による近代日本文学の森の旅案内。
黒魔術による世界の没落 (エートル叢書)

黒魔術による世界の没落 (エートル叢書)

★『黒魔術による世界の没落』(K.クラウス 著 山口 裕之 他訳/現代思潮新社/3,990円)【→amazon
ジャーナリズムの「黒魔術」を告発するクラウスは、ベンヤミン、カネッティ、ムージルヴィトゲンシュタイン等に絶大な影響を与え、その思想的文学的営みによって「スペクタクルの社会の批判」(ドゥボール)を先取りする!本書はクラウスの中心的思想を集約するエッセイ集である。

読みたい非オルタナ系
『上司は部下より先にパンツを脱げ リクルートで学び、ベンチャーで試し、社長となって確立した99の仕事術』(小倉広/著/徳間書店/1,470円)
『シロウトだから、なんでもできる! 才能のタネを見つけよう』(斎藤裕美/著/サンマーク出版/570円)
『人生がラクになる心の「立ち直り」術』(斎藤 茂太 著/集英社/550円)
『さまよえる日本 未来へのシナリオ』(川村亨夫/著 杉田弘毅/著/生産性出版/1,680円)
『3年で富裕層になる! 4000人の新世代リッチと会ってわかった方法』(臼井宥文/著/ベストセラーズ/1,500円)
『コンポンを見つければ仕事は必ずうまくいく』(木瀬照雄/著 日比野省三/著/講談社/1,575円)
『効率よく夢をかなえるA4一枚勉強法』(三木雄信/著/日本実業出版社/1,575円)
『90日間で人生を最高にする方法』(M.ヘッペル 著 荘司 雅彦 監修/講談社/1,575円)
『官製不況 なぜ「日本売り」が進むのか』(門倉貴史/著/光文社/777円)
『御社のトップがダメな理由』(藤本篤志/著/新潮社/714円)
『会社を替えても、あなたは変わらない 成長を描くための「事業計画」』(海老根智仁/著/光文社/777円)
『グーグルが日本を破壊する』(竹内一正/著/PHP研究所/756円)
『SEがゆく 波瀾万丈!SE日記』(北村よιみ/著/アルファポリス/620円)
『異形の大国中国 彼らに心を許してはならない』(桜井よしこ/著/新潮社/1,575円)
『1兆円市場を拓いた男 タブーへ挑んだ日本発の技術開発記』(内山義英/著/幻冬舎ルネッサンス/1,500円)