漫画は対岸の火事ではない(漫画に未来はあるか)

lovelovedog2008-06-24

 見出しは一部ホッテントリメーカーで作りました。6users(推定)。
 しかし何でこう、毎度ながらキャッチーな見出しができるのか不思議です。
 別に漫画でなくても、本(出版)とか映画、あるいはさらに広げて演劇とかインターネットとか、もしくは少し絞ってミステリとか「はてな」とかに未来があるか、でもいいわけなんですが。見出し的には「はてな」のほうが面白かったかな。ちなみに「はてなの悲惨な末路」だとやはり6users(推定)。
 結局前にも見せたものではありますが、人口ピラミッドを見ると、なかなかいろいろなものに未来がありそうな気がしない
 以下のエントリーを参考に。
人口ピラミッドを見て暗くなる - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記
 今回も人口ピラミッドの画像を貼っておきます。
 やはり暗いのは娯楽産業全体に対して感じることで、その原因はクリエイターを支える層・世代が何世代か若い人たちで、これはユーザーとかコンシュマーではなく、ある種リスペクター(という言葉はあったっけ)、クリエイター予備軍が何割かいて、それが前に出てきて世代交代が起きる、というその流れが細くなっている印象がある。ていうか、現に数は減っているわけです。下の世代が少ないから。現に漫画に限定すると、投稿者の数は減って来ているというのは、10年前と今との各誌の新人賞の投稿数を比較するとわかると思う(小説なんかでは増えているみたいなので、そこらへんの問題についても言及してみたい、とこれは予告メモ)。
 あと、漫画に限定して言うと、これは今までそれによって食えた人の数が多かった(アシスタントから印刷所、書店のコミック担当店員まで含めると)のが、ここ数年で激減している、のではないか、と。まぁ単純に、600万部の雑誌が300万部になると、これはえらいことです。ミステリの場合だと、本格だったら売れて数千部。数万・数十万売れるミステリは、コアなミステリ読者対象の本ではないので、数千部で食える人間しかミステリ関係の職業には従事していない。編集者とかの数は、漫画関係はその数十、数百倍はいると思う。
 そういう構造で成り立っている産業(商売)の構造変化にどう対処するか、というのには2つの道があると思う。
 ハリウッド映画方式とインディーズ映画方式ですね。
 食える人間を、無理矢理でもいいから増やす、というのと、もうその世界で食うのをあきらめる人間を増やす、というのと。
 ぼくが読みたい漫画は、後者に属するクリエイターから出てきそうな気がする。マイナーメジャーで、上限5万部ぐらいの人。漫画で5万部というと、小説で5千部ぐらいの人のイメージがあるからちょうどいい。
(ひょっとしたら続く)