映画『スカイ・クロラ』とパイロットの生存率・死亡率について
mixiのほうでも少し書いたネタではありますが。
昔はパイロットの生存率って、パラシュートの発明があってからはそれなりに高かったんだけど、「本土防衛線」で、打ち落としたパイロットがすぐ別の飛行機で戦闘に出てきちゃうもんだから、「パラシュートで脱出したパイロットも撃ち殺すことにしちゃうもんね!」と勝手に決めたのはどの戦争のどの軍隊からでしたっけ。
中国での日本軍
イギリスでのドイツ軍
ソ連でのドイツ軍
ドイツでのアメリカ軍
日本でのアメリカ軍
と、考えられる限り古い順に並べてみた。
あるいは、そのような事実は確認されていない(パラシュートで脱出したパイロットは撃ち殺されなかった)、とか。
日本軍以外の戦争犯罪にもくわしい人の、調べる手がかりとなりそうな情報提供をお待ちしています。
ところで、こんなサイトのこんなテキストを見つけた。
→ニ日で一歩: カーチスP40の凄さ その1
零戦関係の記事を書いたことから、敵役のカーチスP40についても調べることになった。
このカーチスP40だが、有名な航空機評論家A氏によると、Me109や零戦や隼にぼこぼこにされた凡作機ということになっている。
調べてみたら、とんでもなかった。確かにぼこぼこにされているんだが、操縦席後方の装甲板のほかに操縦席前方にも防弾ガラスと装甲板を備え、燃料も防弾タンクに収めてあるから、穴だらけにされても落ちないのである。凄いのは、落ちた場合でもパイロットがほとんど死なない点。パラシュートで脱出したり、不時着して、生還している。
1940年から1943年にかけて、もっともダメージに強い戦闘機であり、パイロットの死亡率が低い戦闘機かもしれない。
『スカイ・クロラ』の場合は、乗ってた飛行機が落ちたらどんどん死んでる、みたいな印象があった。ちゃんと本を読んで、そこらへんどう描写しているか確認してみなくては。まぁあの話の中で展開していることは、「戦争」とは少し違ったもののように思える。