雑誌の休刊(廃刊)は自殺と同じ

『ロードショー』も休刊ですか。
禁煙撮影所:洋画雑誌「ロードショー」休刊

集英社の映画雑誌「ロードショー」休刊の知らせが
届きました。
(最終号は11月21日発売の2009年1月号)

1972年創刊。
映画ファンの間では「スクリーン」派と「ロードショー」派に
分かれました。

 これに関しては、公式サイトの公式発表を見ていない(マスメディアの報道も見ていない)ので事実かどうかは未確認なんですが、雑誌の休刊は、老人・若者の自殺と少し似ていると思った。要するに、未来に希望が持てない(これ以上続けていても、いいことなんて何もない)という判断からなんでしょうね。情報提供雑誌(特に、インターネットで情報を得ることが可能な情報を提供している雑誌)はどこも厳しいかなぁ、という感じです。あとオピニオン誌(左寄り系)か。
月刊現代が休刊へ ネット普及で部数低迷、週刊誌も態勢見直し - MSN産経ニュース

月刊現代が休刊へ ネット普及で部数低迷、週刊誌も態勢見直し
2008.8.30 18:24

 講談社発行の月刊誌「月刊現代」が休刊することが30日わかった。読者が高齢化し、部数低迷が続いたことなどが理由という。同社は1日にも発表する。
 インターネットの普及で、紙媒体の読者離れが進み、月刊誌だけでも5月に「主婦の友」(主婦の友社)が休刊。「論座」(朝日新聞社)が9月、「PLAYBOY日本版」(集英社)が11月に休刊する。
 関係者によると、現代の休刊は講談社の幹部が8月下旬に編集部員に伝えた。10月1日発売の11月号が最終号となる見通し。「読者の高齢化に伴い部数減が続いたため休刊を決めたようだ」(関係者)という。
 同社は週刊誌「週刊現代」、写真週刊誌「フライデー」の編集態勢も見直す予定で、11月までに結論を出すもようだ。
 「月刊現代」は昭和41年12月創刊で、日本雑誌協会公表の発行部数は8万5833部(18年9月−19年8月の平均)。「早耳・空耳・地獄耳」「音羽人事観測所」など名物連載がある。話題となった記事も多く、17年9月号ではNHKの番組改変問題をめぐる「『政治介入』の決定的証拠」と題する記事を掲載した。

 まぁ、雑誌読者の高年齢化は、特定のどの雑誌、ということではなく、たいていの雑誌が高年齢化してはおりますが。
 そんな中で、最近売上のよかった雑誌の例を挙げると、こんな感じ。
1・あるゲームのプレミアカードつきゲーム情報誌(カード目的で、雑誌をまとめ買いする人間も多数)
2・ネットで露出度が極端に低い、某事務所系のタレント情報が中心の芸能誌芸能誌と言えるのかどうか)
3・ブランド系のバッグが付録になったファッション誌(ファッション誌の売上を左右するのは、もはや付録)
 どれも、雑誌としての買われかたが特殊なものばかりで残念な感じです。
 あと、映画・音楽の情報誌はあまりよくないけど、TV関係の情報誌はそんなに落ち込んでいない(増えてる、ということもないような数字ですが)。要するに、インターネットと繋がっていない人(繋がる気のない人)が買っている。
 ぼくは、雑誌の値段が1000円以下の、不特定多数を仮想読者にした、広告収入を収益の一部に組み込んでいる月刊の雑誌は、5年以内で死滅するのでは、と思う。週刊誌も厳しいだろうけど、ちょっとこれはどうなるかわからない。「5年以内」という数字は、だいたいそのあたりで団塊の世代が定年退職することから。
 もちろん、釣りとかガーデニングとか犬の雑誌は売れると思う。あとマニアックな音楽・映画雑誌もね。でも多分単価は1000円とか1500円、部数は○万部(あるいは○千部)、とかそのくらいのレベル。