『薮の中の家 芥川自死の謎を解く』『旅の風俗史』『オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年7月あたり)。

藪の中の家―芥川自死の謎を解く (中公文庫)

藪の中の家―芥川自死の謎を解く (中公文庫)

★『薮の中の家 芥川自死の謎を解く』(山崎光夫/著/中央公論新社/880円)【→amazon
昭和二年七月二十四日未明、芥川龍之介睡眠薬により、自らの死を選んだ…。しかし、致死量に至る睡眠薬の入手は、芥川の治療のために出された処方によれば困難である―主治医の日記、龍之介の書簡などから、自死の真相に迫る、渾身のノンフィクション。
旅の風俗史

旅の風俗史

★『旅の風俗史』(富田昭次/著/青弓社/2,100円)【→amazon
鉄道の敷設や客船の就航、宿泊施設や観光施設の建設、風光明媚な名所や名物料理・特産品を紹介して旅情を誘うメディアの発達、スポーツリゾートの普及…。旅行の原形を作った鉄道旅行、豪華客船、名所・山水、海外旅行などを、多くの貴重な図版を交えて紹介する「旅の図像学」。
オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか

オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか

★『オリンピックはなぜ、世界最大のイベントに成長したのか』(マイケル・ペイン/著 保科京子/訳 本間恵子/訳/グランドライン/2,835円)【→amazon
ほとんど破綻状態にあったオリンピックが、すぐれた洞察力を持ち、ときに頑固なまでの意思を持った指導者の手で、どのようにしてどん底から這い上がってきたのか、どのようにして独自の企業マーケティング基盤を構築してきたのかを克明に記す。

読みたい本・次点。
『追われゆく坑夫たち』(上野 英信 著/岩波書店/819円)
『ルポルタージュ 台風十三号始末記』(杉浦 明平 著/岩波書店/819円)
『奇跡のカフェ沖縄「浜辺の茶屋」物語』(小林ゆうこ/著/河出書房新社/1,575円)
『今日も飲み続けた私 プチ・アルコール依存症からの生還』(衿野未矢/[著]/講談社/840円)
『近代の再構築 日本政治イデオロギーにおける自然の概念』(ジュリア・アデニー・トーマス/著 杉田米行/訳/法政大学出版局/3,990円)
『漢の武帝』(吉川 幸次郎 著/岩波書店/819円)
『フルトヴェングラー』(脇 圭平 著 芦津 丈夫 著/岩波書店/735円)
『ヘマな奴ほど名を残す エラーと間違いの人類史』(ピーノ・アプリーレ/著 泉典子/訳/中央公論新社/900円)
『奉天三十年 下』(クリスティー 著 矢内原 忠雄 訳/岩波書店/735円)
『奉天三十年 上』(クリスティー 著 矢内原 忠雄 訳/岩波書店/735円)
『モロッコ』(山田 吉彦 著/岩波書店/735円)
『ライト兄弟 大空にいどんだ飛行機の開発者』(鈴木真二/監修 大林かおる/まんが 今村恵子/シナリオ/小学館/945円)
『パヴロフ 脳と行動を解き明かす鍵』(ダニエル・P.トーデス/著 近藤隆文/訳/大月書店/1,890円)
『幕末維新埼玉人物列伝』(小高旭之/著/さきたま出版会/2,100円)
『東京大学「80年代地下文化論」講義』(宮沢章夫/著/白夜書房/1,365円)
『ナポレオン ヨーロッパを駆けめぐった"荒鷲"』(小宮正弘/監修 小林たつよし/まんが 菅谷淳夫/シナリオ/小学館/945円)