『世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル』『将軍たちの金庫番』『「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年10月あたり)。

世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動

世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル」の酔えない事情―真贋をめぐる大騒動

★『世界一高いワイン「ジェファーソン・ボトル』(B.ウォレス 著 佐藤 桂 訳/早川書房/2,310円)【→amazon
「建国の父」が遺した奇跡のワインか?史上最高額のサラダドレッシングか?アメリカ第3代大統領ジェファーソンが革命直前のパリで購入したという「シャトー・ラフィット1787」。1985年に競売にかけられて以来、現在もまだワイン界を翻弄するボトルの真実に迫ったノンフィクション。
将軍たちの金庫番 (新潮文庫)

将軍たちの金庫番 (新潮文庫)

★『将軍たちの金庫番』(佐藤雅美/著/新潮社/500円)【→amazon
徳川幕府の財産は、五代綱吉の時代にはほぼ枯渇。悩める老中らは、金集めのため世界でも稀な奇策を放つ。だが幕末、その奇策が原因で、江戸の経済にとんでもない大混乱が起きてしまう。諸藩・幕臣の慢性的な困窮、田沼・松平ら老中たちの功罪、総領事ハリスの悪知恵…。金の流れを追えば、幕府崩壊の意外な一因が見えてくる。誰も知らなかったお江戸経済事情。
「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (新潮文庫)

「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか (新潮文庫)

★『「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか』(小池滋/著/新潮社/420円)【→amazon
坊っちゃん』のラスト、なぜ漱石は主人公を「街鉄の技手」という職業に就かせたのか。佐藤春夫の『田園の憂鬱』で、主人公を「憂鬱」にさせた「汽笛の音」の正体は。『〓(ぼく)東綺譚』執筆時の荷風は、当時の鉄道風景に何を見つけたのか―。明治から昭和初期の名作八篇中の謎と、廃線や路線変更によって生じた鉄道史の迷宮とがクロスする。ミステリの味わいを湛えたスリリングな鉄道エッセイ。

読みたい本・次点。
『みんな、おもちゃが好きだった』(北原 照久 著/扶桑社/1,575円)
『ファシズム、そして』(和田忠彦/著/水声社/3,150円)
『田園立国』(日本農業新聞取材班/著/創森社/1,890円)
『人間存在と時間の謎 ハイデガーの時間論を越えて』(塚本正明/著/晃洋書房/1,680円)
『熱帯植物紀行 観葉植物の原生地 熱帯・亜熱帯植生誌』(田中耕次/著/誠文堂新光社/2,520円)
『西洋美術101鑑賞ガイドブック』(神林恒道/編著 新関伸也/編著/三元社/2,940円)
『世界文学の扉をひらく 第1の扉』(立野正裕/著/スペース伽耶/1,050円)
『アメリカ文学案内 代表的作家の生涯・主要作品・文学史年表・翻訳文献等の立体的便覧』(寺門泰彦/編著 渡辺信二/編著 武田千枝子/編著 佐藤千春/編著 矢作三蔵/編著 水谷八也/編著/朝日出版社/5,460円)
『これ一冊で深くわかるオペラ入門』(/ヤマハ・アトス・ミュージック・アンド・ビジュアルズ/3,990円)
『裁判官の人情お言葉集』(長嶺超輝/著/幻冬舎/777円)
『図説銃だもの 小銃編』(銃ドットコム/著 御国紗帆/イラスト ENDO/イラスト 大波耀子/漫画/幻冬舎コミックス/1,523円)
『旧浅草区まちの記憶』(森まゆみ/文 平嶋彰彦/撮影/平凡社/1,680円)
『イスラエル人とは何か ユダヤ人を含み超える真実』(ドナ・ローゼンタール/著 中丸薫/監修 井上広美/訳/徳間書店/2,625円)
『イスラーム歴史文化地図』(マリーズ・ルースヴェン/著 アズィーム・ナンジー/著 中村公則/訳/悠書館/12,600円)
『江戸の組織人』(山本博文/著/新潮社/460円)
『零戦激闘録 ゼロの系譜』(小林 たけし 他著 松田 大秀 他著/学習研究社/1,000円)
『歴史を巡る近代化遺産ベストガイド 幕末・明治・大正・昭和…日本の歴史をつくった産業遺産の数々を紹介 首都圏』(産業遺産探訪倶楽部/著/メイツ出版/1,680円)
『モンゴルンルン 大草原、ゲル、遊牧民だけではない!わくわくワンダーランドの驚きトピック』(太田千絵/著/イカロス出版/1,680円)