『日本の歴代権力者』『悪党芭蕉』『殿様の通信簿』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年10月あたり)。

日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)

日本の歴代権力者 (幻冬舎新書)

★『日本の歴代権力者』(小谷野敦/著/幻冬舎/882円)【→amazon
じつは日本の歴史で天皇が最高権力だった例は少ない。No.1の座を形骸化させ己の野望を実現せしめた臣下臣籍が実権を握ることが多かった。聖徳太子に始まり、藤原良房北条時政足利尊氏小沢一郎森喜朗まで、総勢一二六名の権力者が勢揃い。彼らの肩書きと謀略を駆使した“成り上がり方”はいかなるものだったか。時代を追うほど複雑になる我が国の“陰で権勢を揮う”権力構造が明らかに。天皇家が滅びず存続した理由もわかる日本人必携の書。
悪党芭蕉 (新潮文庫)

悪党芭蕉 (新潮文庫)

★『悪党芭蕉』(嵐山光三郎/著/新潮社/540円)【→amazon
ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密…いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良だった!「俳聖」を敢えて俗人と同じレベルで再考し、犯罪すれすれのところに成立した俳諧の真の凄味に迫る、画期的芭蕉論。第34回泉鏡花文学賞&第58回読売文学賞W受賞。
殿様の通信簿 (新潮文庫)

殿様の通信簿 (新潮文庫)

★『殿様の通信簿』(磯田道史/著/新潮社/500円)【→amazon
史料「土芥寇讎記」―それは、元禄時代に大名の行状を秘かに探索した報告書だったのか。名君の誉れ高い水戸の黄門様は、じつは悪所通いをしていたと記され、あの赤穂事件の浅野内匠頭は、女色に耽るひきこもりで、事件前から家を滅ぼすと予言されていた。各種の史料も併用しながら、従来の評価を一変させる大名たちの生々しすぎる姿を史学界の俊秀が活写する歴史エッセイの傑作。

読みたい本・次点。
『ライカ物語 誰も知らなかったライカの秘密』(エーミール・G.ケラー/著 竹田正一郎/訳/光人社/2,625円)
『理系の人々 うっとうしいけど、憎めない』(よしたに/著/中経出版/1,000円)
『秀吉はいつ知ったか』(山田風太郎/著 日下三蔵/編/筑摩書房/1,995円)
『北京好日骨董市めぐり』(田口佐紀子/著 【カン】亮亮/著/亜紀書房/1,680円)
『発掘カラー写真昭和40年代鉄道風景 西日本編』(J.WALLY HIGGINS/著/JTBパブリッシング/6,300円)
『発掘カラー写真昭和40年代鉄道風景 東日本編』(J.WALLY HIGGINS/著/JTBパブリッシング/6,300円)
『ハラダ発ライ麦畑経由ニューヨーク行』(原田宗典/著/新潮社/380円)
『ピカソ描かれた恋 8つの恋心で読み解くピカソの魅力』(結城昌子/著/小学館/1,890円)
『土方歳三 新選組を組織した男』(相川司/著/扶桑社/1,890円)
『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(神舘和典/著/幻冬舎/819円)
『日本語の正体』(町田健/著/研究社/2,100円)
『中国感動旅風景53選』(今公三/著/幻冬舎ルネッサンス/1,680円)
『自殺作家文壇史』(植田康夫/著/北辰堂出版/2,415円)
『近世朝廷社会と地下官人』(西村慎太郎/著/吉川弘文館/9,975円)
『映画論講義』(蓮実重彦/著/東京大学出版会/2,730円)
『オイッチニーのサン 「日本映画の父」マキノ省三ものがたり』(高野澄/著/PHP研究所/1,785円)
『水と緑日本の原風景』(富山和子/著/家の光協会/2,940円)
『苗字の謎が面白いほどわかる本』(丹羽基二/著/中経出版/600円)
『都市は〈博物館〉 ヨーロッパ・九つの街の物語』(高橋哲雄/著/岩波書店/2,205円)
『ドバイ発・アラブの挑戦 脱石油戦略は成功するか』(宮田律/著/NTT出版/1,680円)
『ビジュアル・ワイド日本名城百選』(村田修三/総監修/小学館/3,990円)
『ファーストフードの恐ろしい話』(剣崎次郎/著/彩図社/1,260円)
『東京の美しい文房具』(/成美堂出版/945円)