『ファッションの二十世紀』『日本の国宝、最初はこんな色だった』『最後の国民作家宮崎駿』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年10月あたり)。

ファッションの二十世紀 (集英社新書 466B)

ファッションの二十世紀 (集英社新書 466B)

★『ファッションの二十世紀』(横田一敏/著/集英社/756円)【→amazon
19世紀半ばのパリ大改造、万博の時代、カルティエルイ・ヴィトンの創業、クチュリエの祖ウォルトの活躍をへて、20世紀ファッションは花開く。ランバン、シャネル、ディオール、そしてサンローランへとクチュリエの歴史は受け継がれ、パリ、ロンドン、ニューヨークを中心に、ファッションはその時々の暮らし、文化、芸術と共鳴しながら常にトレンドを生み続けてきた。ファッションはどこから生まれどこへ向かっていくのか?ファッションの20世紀を俯瞰しながら、カルチャー・アーカイブとしても貴重な一冊である。
日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)

日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)

★『日本の国宝、最初はこんな色だった』(小林泰三/著/光文社/1,050円)【→amazon
実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図…。学術的な根拠にもとづきながら、作品誕生当初の色彩に復元すると、作者の気持ちや時代の空気が見えてくる。さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接してみよう。私たちは、往時の人びとの目線―屏風やふすま絵など、日常生活に美術を取り入れてきた伝統―を体感することができる。本書は「地獄草紙」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「桧図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作である。
最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

最後の国民作家 宮崎駿 (文春新書)

★『最後の国民作家宮崎駿』(酒井信/著/文芸春秋/735円)【→amazon
平成期で唯一人といえるかもしれない「国民作家」、宮崎駿。なぜ彼だけが圧倒的な人気と評価を勝ち得たのか。宮崎駿が描いた「もの」「仕事」「風景」から、平成日本の空気を読み解く。

読みたい本・次点。
『なぜデパ地下には人が集まるのか』(川島蓉子/著/PHP研究所/756円)
『引き裂かれた祝祭 バフチン・ナボコフ・ロシア文化』(貝沢哉/著/論創社/2,625円)
『廃墟巡霊』(高島昌俊/著 岡戸雅樹/撮/ミリオン出版/1,785円)
『哲学は人生の役に立つのか』(木田元/著/PHP研究所/777円)
『知られざる王朝物語の発見 物語山脈を眺望する』(神野藤昭夫/著/笠間書院/2,415円)
『神経ガス戦争の世界史 第一次世界大戦からアル=カーイダまで』(ジョナサン・B.タッカー/[著] 内山常雄/訳/みすず書房/6,825円)
『戦艦大和 第二次世界大戦の劇画図鑑!!』(阪本誠一/著 土屋書店出版企画室/編/土屋書店/1,680円)
『潜水艦 第二次世界大戦の劇画図鑑!!』(阪本誠一/著 土屋書店出版企画室/編/土屋書店/1,680円)
『戦闘機 無敵零戦 第二次世界大戦の劇画図鑑!!』(阪本誠一/著 土屋書店出版企画室/編/土屋書店/1,680円)
『考古学でつづる世界史』(藤本強/著/同成社/1,890円)
『後世へのちょっとした遺産 モダン・ジャズ黄金期〜1950年代のジャズ・ジャケット絵本』(黒洲太郎/著 岡村融/監修/松坂/2,000円)