『ヒエログリフ解読史』『探偵小説論 3』『最後のウォルター・ローリー イギリスそのとき』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年10月あたり)。

ヒエログリフ解読史

ヒエログリフ解読史

★『ヒエログリフ解読史』(ジョン・レイ/著 田口未和/訳/原書房/2,520円)【→amazon
ロゼッタストーン発見と解読のすべて。石発見の歴史から、シャンポリオンほか多くの解読のドラマまで、ロゼッタストーン解読史の最良の入門書。
探偵小説論〈3〉昭和の死 (Key Library)

探偵小説論〈3〉昭和の死 (Key Library)

★『探偵小説論 3』(笠井潔/著/東京創元社/2,940円)【→amazon
世界戦争という経験を通し、変容していった文学。大江健三郎三島由紀夫坂口安吾小林秀雄大岡昇平中野重治…。昭和という世界戦争の時代の文学者の作品を切り口に、戦争と文学の密接な関わりを明らかにし、ひいては探偵小説の時代的な意味を解明する。『探偵小説論1』と表裏をなす、比類なき戦後文学論。笠井潔が長年に亙り論じてきているテーマの根幹をなす一冊。
最後のウォルター・ローリー―イギリスそのとき

最後のウォルター・ローリー―イギリスそのとき

★『最後のウォルター・ローリー イギリスそのとき』(桜井正一郎/[著]/みすず書房/3,990円)【→amazon
サー・ウォルター・ローリー(1554‐1618)。エリザベス女王の寵愛を受けた宮廷人。スペイン本土を襲撃した軍人。北米東海岸アイルランドに植民した探検家。八面六臂の活躍をしたこのルネサンス人は、南米ギアナでの黄金探しが失敗した廉で公開処刑され、その生涯を閉じた。だが、ローリーが最期に断首台から放った一世一代のスピーチが、反王権運動に影響を与え、その後のイギリス史を大きく変えることになる。スピーチから窺える、ローリーの自己演出の真意とは何か。彼をロンドンへ連行した役人スタックリーは、ほんとうに狂死したのか。研究史を書きかえる、瞠目の歴史物語。

読みたい本・次点。
『ウィリアム・フォークナーの詩学 1930-1936』(諏訪部浩一/著/松柏社/3,990円)
『巨樹・巨木をたずねて』(高橋弘/著/新日本出版社/1,995円)
『芸術崇拝の思想 政教分離とヨーロッパの新しい神』(松宮秀治/著/白水社/3,360円)
『民族という政治 ベトナム民族分類の歴史と現在』(伊藤正子/著/三元社/3,990円)
『本の雑誌風雲録』(目黒考二/著/本の雑誌社/1,890円)
『天才シェフ危機一髪 世界一流レストランの舞台裏で起きた40の本当のお話』(キンバリー・ウィザースプーン/編 アンドリュー・フリードマン/編 実川元子/訳 松野泰子/訳/日経BP社/1,995円)
『日本石巡礼』(須田郡司/著/日本経済新聞出版社/1,365円)
『日本語教室Q&A』(佐竹秀雄/[著]/角川学芸出版/620円)
『アートを学ぼう』(岡林洋/監修 大森淳史/監修 川田都樹子/監修/ランダムハウス講談社/2,625円)
『日本共産党の戦後秘史』(兵本達吉/著/新潮社/700円)
『日本史の迷宮 いまだ解けざる歴史ミステリー』(三浦竜/著/青春出版社/500円)
『日本はなぜ日露戦争に勝てたのか』(滝沢中/著/中経出版/600円)
『山口組若頭の全貌』(/メディアックス/1,600円)
『自壊する帝国』(佐藤優/著/新潮社/820円)
『「週刊新潮」が報じたスキャンダル戦後史』(「週刊新潮」編集部/編/新潮社/620円)
『興亡の世界史 What is Human History? 10』(青柳正規/[ほか]編集委員/講談社/2,415円)
『永久保存版 昭和と走ったモノコックバス』(/講談社/2,000円)
『悪魔が殺せとささやいた 渦巻く憎悪、非業の14事件』(「新潮45」編集部/編/新潮社/580円)
『あの人に会いたい』(「NHKあの人に会いたい」刊行委員会/編/新潮社/700円)
『クリエイターになりたい 文章・絵・音楽・コンピュータ』(しごと応援団/編著/理論社/1,260円)
『シニアの読書生活』(鷲田小弥太/著/エムジー・コーポレーション/1,575円)
『この街は、なぜ元気なのか? 北海道伊達市モデル』(桐山秀樹/著/かんき出版/1,575円)