『殴り合う貴族たち』『ビートルズの謎』『古本愛』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年11月あたり)。

殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)

殴り合う貴族たち (角川ソフィア文庫)

★『殴り合う貴族たち』(繁田信一/角川学芸出版;角川グループパブリッシング〔発売〕/781円)【→amazon
素行の悪い光源氏たち!?光源氏のモデルの一人となった藤原道長は、官人採用試験の不正を強要、従者に命じて祗園御霊会を台なしにし、寺院建立のために平安京を壊した。これは道長だけの話ではない。優雅なはずの王朝貴族たちは、頻繁に暴行事件を起こす危ない人々でもあったのだ。「賢人右府」と呼ばれ、紫式部も尊敬した小野宮実資の日記を通して、『源氏物語』には描かれなかった王朝貴族たちの素顔を浮き彫りにした。
ビートルズの謎 (講談社現代新書)

ビートルズの謎 (講談社現代新書)

★『ビートルズの謎』(中山康樹/講談社/760円)【→amazon
誰がブライアン・エプスタインにビートルズを教えたか。映画『レット・イット・ビー』に「やらせ」はあったか。発禁ジャケットはなぜ生まれたか。なぜ、どのように解散したのか。伝説解明へのマジカル・ミステリー・ツアー。本書では、筆者がかねてから疑問に思っていたこと、伝説や定説とされる数々のエピソードにおける明らかな“ほころび"や矛盾、不思議、新たな謎、素朴な疑問等々に対して、可能なかぎり物的証拠を挙げ、検証を試みた。
古本愛

古本愛

★『古本愛』(樽見博/平凡社/2,400円)【→amazon
これは「不要・不急の書」か?はたまた「夢の追求の書」か?「古書通信」編集長がアナタに伝授、古本とつき合う秘術の数々。

読みたい本・次点。
『よりぬき読書相談室 疾風怒涛完結編』(本の雑誌編集部/編/本の雑誌社/1,575円)
『静岡発ローカル線てくてく歩記』(清邦彦/著/静岡新聞社/1,470円)
『食をうたう―詩歌にみる人生の味わい』(原田信男/岩波書店/1,900円)
『民衆の大英帝国―近世イギリス社会とアメリカ移民』(川北稔/岩波書店/1,100円)
『日本人の経済観念―歴史に見る異端と普遍』(武田晴人/岩波書店/1,100円)
『セネガルとの出会い』(高橋和紀/文芸社/1,300円)
『よみがえる昭和&平成』(高倉賢二郎/文芸社/1,200円)
『鱈外交 北朝鮮を行く』(須藤新治/文芸社/1,000円)
『メンデルスゾーンの世界』(舩木元/文芸社/1,600円)
『伝記 ベートーヴェン―大作曲家の生涯と作品』(葛西英昭/文芸社/1,500円)
『小銃・拳銃・機関銃入門―日本の小火器徹底研究(新装版)』(佐山二郎/光人社/933円)
『海軍電信兵戦記―南太平洋一兵士の過酷なる体験』(大澤明彦/光人社/657円)
『やんごとなき姫君たちの不倫』(桐生操/角川書店;角川グループパブリッシング〔発売〕/514円)
『酒は涙か溜息か―古賀政男の人生とメロディ』(佐高信/角川書店;角川グループパブリッシング〔発売〕/590円)
『“満州"の歴史』(小林英夫/講談社/760円)
『ピカソの世紀―キュビスム誕生から変容の時代へ 1881‐1937』(カバンヌ,ピエール/西村書店/5,500円)
『都市的世界』(井上俊;伊藤公雄編/(京都)世界思想社/2,000円)
『夢と精神病』(エー,アンリ/みすず書房/3,800円)
『世界初!マグロ完全養殖―波乱に富んだ32年に軌跡』(林宏樹/(京都)化学同人/1,400円)
『昭和のエートス』(内田樹/バジリコ/1,600円)