『9・11/夢見る国のナイトメア―戦争・アメリカ・翻訳』『書きあぐねている人のための小説入門』『細菌と人類―終わりなき攻防の歴史』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

9・11/夢見る国のナイトメア―戦争・アメリカ・翻訳

9・11/夢見る国のナイトメア―戦争・アメリカ・翻訳

★『9・11/夢見る国のナイトメア―戦争・アメリカ・翻訳』(千石英世/彩流社/3,000円)【→amazon
アメリカ文学に戦争小説の傑作が多いのは、アメリカが戦争をたくさんしてきたから、そしていつもしているからということのほかに、アメリカ社会が戦争や軍隊をなぞって「経営」されているという事実がある。戦争、戦争、戦争…それは大統領選に、金融危機に置き換えられようとしている。世界中のテレビの前でニュースに見入っている人たちにも筋がわかるドミノ倒しの連鎖ドラマ。二十一世紀、北米は「戦争」から自由になれるのか。アメリカ文学に常に既に潜在する「戦争」を「翻訳」する。
書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

★『書きあぐねている人のための小説入門』(保坂和志/中央公論新社/667円)【→amazon
小説を書くときにもっとも大切なこととは?実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える“小説の書き方"の本。著者の小説が生まれるまでを紹介する、貴重な「創作ノート」を付した決定版。
細菌と人類―終わりなき攻防の歴史 (中公文庫)

細菌と人類―終わりなき攻防の歴史 (中公文庫)

★『細菌と人類―終わりなき攻防の歴史』(ハンセン,ウィリー+フレネ,ジャン/中央公論新社/857円)【→amazon
ペスト、コレラ赤痢チフスジフテリア結核、梅毒、破傷風炭疽菌…。“見えない敵"の存在を、人類はいかに見いだし闘ってきたのか。古代人の鋭い洞察から、細菌兵器の問題まで、感染症の研究に身を投じた学者たちの豊富なエピソードとともに、直観と誤解、発見と偏見の連綿たる歴史を克明にたどる。

読みたい本・次点。
『七つの自転車の旅』(白鳥和也/平凡社/1,600円)
『東京「夜」散歩―奇所、名所、懐所の「暗闇伝説」』(中野純/講談社/1,400円)
『未聴の宇宙、作曲の冒険』(湯浅譲二;西村朗/春秋社/2,500円)
『寛容なる都―コンスタンティノープルとイスタンブール』(野中恵子/春秋社/2,500円)
『歴史の道「中山道」―往復アルチュウ(歩く中毒)の旅』(遠山義樹/東京図書出版会;リフレ出版〔発売〕/2,800円)
『日本の食文化に歴史を読む―東海の食の特色を探る』(森浩一編/(名古屋)中日出版社/2,381円)
『平成女子図鑑―格差時代の変容』(三浦展/中央公論新社/705円)
『足利義政と銀閣寺』(キーン,ドナルド/中央公論新社/762円)
『ドイツ第三帝国』(グラーザー,ヘルマン/中央公論新社/952円)
『シュレディンガーの哲学する猫』(竹内薫;竹内さなみ/中央公論新社/762円)
『戦国武将 怖い話、意外な話―修羅を生きた男たちの「愛」と「憎」』(楠戸義昭/三笠書房/571円)
『ラバウル艦爆隊始末記』(松浪清/光人社/2,000円)
『ニューギニア砲兵隊戦記―東部ニューギニア歓喜嶺の死闘』(大畠正彦/光人社/1,800円)
『コペルニクス―地球を動かし天空の美しい秩序へ』(ギンガリッチ,オーウェン編集代表+マクラクラン,ジェームズ/大月書店/2,000円)
『私の履歴書』(平岩弓枝/日本経済新聞出版社/1,500円)
『斎藤實伝―「二・二六事件」で暗殺された提督の真実』(松田十刻/元就出版社/2,000円)
『建築史に何ができるか―町並み調査と町づくり』(西和夫/彰国社/2,200円)
『広告心得―いま広告に何が足りないのか』(三田村和彦/すばる舎/2,200円)
『フェティシュ諸神の崇拝』(ブロス,シャルル・ド/法政大学出版局/2,600円)
『ケルトの芸術と文明』(ラング,ロイド+ラング,ジェニファー/(大阪)創元社/3,200円)
『汚水処理の社会史―19世紀ベルリン市の再生』(金子光男/日本評論社/7,300円)