『街金王―池袋アンダーグラウンドの「光」と「闇」』『毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング』『ナチスと映画―ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

街金王~池袋アンダーグラウンドの「光」と「闇」~ (講談社+α文庫)

街金王~池袋アンダーグラウンドの「光」と「闇」~ (講談社+α文庫)

★『街金王―池袋アンダーグラウンドの「光」と「闇」』(高木賢治/講談社/876円)【→amazon
池袋アンダーグラウンドで、その名を馳せる「金融屋」、高木賢治。彼の人生はあまりにも数奇で波乱に満ちていた…。お坊ちゃんから、少年院を経て、ヤクザの鉄砲玉に。オウム真理教担当のテレビリポーターを経験し、貸すも地獄、借りるも地獄の「月イチ金融」の世界で伸し上がった―。カネに詰まった人間は醜く、何でもする。本物のカネ貸しが全てをさらけ出す。街金業に携わる人間、そしてカネを借りる人間たちの真実、悲哀、絶望、そして希望。
毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング (中公新書)

毒と薬の世界史―ソクラテス、錬金術、ドーピング (中公新書)

★『毒と薬の世界史―ソクラテス錬金術、ドーピング』(船山信次/中央公論新社/800円)【→amazon
毒にしても薬にしても、人類との関わりは、きわめて長く深い。古くから人類は毒を避け、効能のある物質は活用してきた。そして、それらを合成することが可能になってからは、良きにつけ悪しきにつけ、その使用法は無限に拡大している。しかし、実は、同じものが毒にもなれば薬にもなる。本書は、ソクラテスの飲まされた毒から、錬金術、ドーピングにいたるまで、古今東西の毒や薬をめぐる秘話・逸話を紹介するものである。★『ナチスと映画―ヒトラーナチスはどう描かれてきたか』(飯田道子/中央公論新社/820円)【→amazon
第二次世界大戦で数千万もの人々を死に追いやったヒトラーナチス。彼らは新興メディアだった映画をプロパガンダの最大の武器として活用した。一方で戦後、世界の映画産業は、わかりやすい「悪」の象徴として、ヒトラーナチスを描き続ける。だが、時代とともに彼らの「評価」は変わっていく。本書は、第1部でナチ時代の映画を、第2部で戦後映画での彼らのイメージの変遷を描き、「悪」の変容と、歴史と「記憶」の関係を探る。

読みたい本・次点。
『図解 ヨーロッパ中世文化誌百科〈上〉』(バートレット,ロバート編/原書房/4,500円)
『図解 ヨーロッパ中世文化誌百科〈下〉』(バートレット,ロバート編/原書房/4,500円)
『史記』(大木康/岩波書店/2,100円)
『フランスの伝統色』(城一夫/ピエ・ブックス/2,800円)
『「太陽の哲学」を求めて―エジプト文明から人類の未来を考える』(吉村作治;梅原猛/PHP研究所/1,500円)
『渋沢栄一 日本を創った実業人』(東京商工会議所編/講談社/819円)
『クラン先生、猛獣たちを診る〈上〉―パリの獣医さんが語る動物との絆』(クラン,ミシェル/早川書房/780円)
『クラン先生、猛獣たちを診る〈下〉―パリの獣医さんが語る動物との絆』(クラン,ミシェル/早川書房/780円)
『中国が憧れた理想の国 日本―学校では教えない本当の歴史』(拳骨拓史/草思社/1,500円)
『前川春雄「奴雁」の哲学―世界危機に克った日銀総裁』(浪川攻/東洋経済新報社/1,600円)