『売れない歌手でよかった』『吉本隆明の時代』『日本の近代化とグランド・ゼコール―黎明期の日仏交流』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

売れない歌手でよかった

売れない歌手でよかった

★『売れない歌手でよかった』(梅原司平/講談社/1,400円)【→amazon
150曲のオリジナルをもつ、実力派シンガー・ソングライター。単に、一度も売れたことがなかっただけ。しかし、本物は世間が放っておかない。62歳で二度目のメジャー・デビュー。小・中学校に高校、少年院に、ホスピス―出会いの中から紡ぎ出された感動の数々。『世の中って、捨てたもんじゃない!』。
吉本隆明の時代

吉本隆明の時代

★『吉本隆明の時代』(〓秀実/作品社/2,800円)【→amazon
それは果たして、どのような「勝利」だったのか?六〇年安保以後、あるいは現在においてもなお、日本の「知識人」の代表的存在と見なされ「戦後最大の思想家」とさえ評される吉本隆明は、どのようにそのヘゲモニーを確立していったのか。批評家としてデビューした1950年代から60年代にかけて彼が行なった論争と時代背景の精緻な分析をとおして解明する。「知の巨人」の実像に迫る、入魂の書き下ろし長篇評論。
日本の近代化とグランド・ゼコール-黎明期の日仏交流 (日仏会館教養講座)

日本の近代化とグランド・ゼコール-黎明期の日仏交流 (日仏会館教養講座)

★『日本の近代化とグランド・ゼコール―黎明期の日仏交流』(西堀昭/柘植書房新社/2,000円)【→amazon
黎明期の日仏交流がどのように行われたかを、資料や写真を用いて目で見る日仏交流史。名の知られた人びとの知られざる一面もあれば、日本で立派な仕事を残しながらも記憶の底にうもれてしまった学者のこと、フランスを代表して来日した顕官の今では草に埋もれた来訪の記念碑、フランスで尋ねあてた由縁の子孫の好意で接することのできた写真の数々、など。

読みたい本・次点。
『誰でも楽しめる『源氏物語』のラクラク読法』(富澤進平;松永暢史/扶桑社/720円)
『ウイルスパニック―新型インフルエンザ、大感染の恐怖』(皆川正夫/毎日コミュニケーションズ/780円)
『レスキュー隊のヒミツ80―人命救助のスーパースター』(木下慎次;伊藤久巳/イカロス出版/933円)
『噺家ライバル物語』(大友浩/ソフトバンククリエイティブ/1,500円)
『火星の生命と大地46億年』(丸山茂徳;ベーカー,ビック;ドーム,ジェームス/講談社/1,800円)
『汚れ役―側近・飯島勲と浜渦武生の「悪役」の美学』(鈴木哲夫/講談社/1,400円)
『なぜ生態系を守るのか?』(松田裕之/NTT出版/1,900円)
『アメリカ大恐慌〈上〉―「忘れられた人々」の物語』(シュレーズ,アミティ/NTT出版/2,400円)
『アメリカ大恐慌〈下〉―「忘れられた人々」の物語』(シュレーズ,アミティ/NTT出版/2,400円)
『修辞と転位―詩論・エッセイ集』(埋田昇二/土曜美術社出版販売/3,500円)
『「世界」はそもそもデタラメである』(宮台真司/メディアファクトリー/1,800円)
『オバマ 危険な正体』(タープレイ,ウェブスター・G./成甲書房/1,900円)
『街のコミュニケーションデザイン―マーケティング遊歩道』(荒川信夫/税務経理協会/1,800円)
『山下清の放浪日記』(山下清著;池内紀編・解説/五月書房/1,500円)
『弁護士が書いた究極の読書術―ビジネスに活かす大人の読書論』(木山泰嗣/法学書院/1,400円)
『怒りのソウル―日本以上の「格差社会」を生きる韓国』(雨宮処凛/金曜日/1,200円)
『名物茶入の物語―伝来がわかる、歴史がみえる』(矢野環/(京都)淡交社/2,200円)
『定年と第二の人生―団塊世代の生き方』(武田専/元就出版社/1,800円)