『滅びの遺伝子―山一證券興亡百年史』『だから山谷はやめられねえ―「僕」が日雇い労働者だった180日』『趣都の誕生―萌える都市アキハバラ(増補版)』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

山一證券興亡百年史 滅びの遺伝子 (文春文庫)

山一證券興亡百年史 滅びの遺伝子 (文春文庫)

★『滅びの遺伝子―山一證券興亡百年史』(鈴木隆/文藝春秋/743円)【→amazon
昭和13年山一證券3代目社長・太田収は、青酸カリをあおり、鐘紡株大投機戦の始末をつける。彼こそ、山一に“滅びの遺伝子"を持ち込んだ男だった。使命感、虚栄心、嫉堕落、希望堕落、希望、そして絶望―。山一の興亡を彩った幾多の男たちのドラマ。★『だから山谷はやめられねえ―「僕」が日雇い労働者だった180日』(塚田努/幻冬舎/600円)【→amazon
ごく普通の大学生の「僕」は、就職活動を前にしてドロップアウト。そして始めた東京・山谷でのその日暮らし。宿なし・金なし・家族なしの中年男たちと寄せ場や職安に通い、飯場の世界にも飛び込んでいく。彼らは、そして就職を選べなかった「僕」は、ダメな人間なのか?ドヤ街の男たちと寝食を共にした一人の若者による傑作ノンフィクション。幻冬舎アウトロー大賞(ノンフィクション部門)受賞。
趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)

★『趣都の誕生―萌える都市アキハバラ(増補版)』(森川嘉一郎/幻冬舎/648円)【→amazon
なぜ秋葉原はオタクの聖地へと変貌したのか。なぜパソコンマニアは、アニメ絵の美少女を好んだのか。なぜ“趣味"が都市を変える力を持ったのか。秋葉原の急変を多角的に検証し、そこに立ち現れた人格・趣味・場所の革新的な関係を負うオタク論と都市論が交差するクロスオーバー評論。文庫化にあたり、アキバブームとその後の状況論を増補。

読みたい本・次点。
『幕末のフランス外交官―初代駐日公使ベルクール』(コルナイユ,アラン/(京都)ミネルヴァ書房/7,000円)
『フェノロサ夫人の日本日記―世界一周・京都へのハネムーン、一八九六年』(村形明子編/(京都)ミネルヴァ書房/5,000円)
『「テクノ歌謡」ディスクガイド』(ユービック「テクノ歌謡」研究チーム/扶桑社/1,800円)
『明治期日本の光と影』(阿部猛;田村貞雄編/同成社/8,000円)
『ロシア音楽の魅力―グリンカ・ムソルグスキー・チャイコフスキー』(森田稔/東洋書店/1,700円)
『デザインサイエンス―未来創造の“六つ"の視点』(デザイン塾監修;松岡由幸編/丸善/4,800円)
『古代史キーパーソンたちの意外な「その後」』(日本博学倶楽部/PHP研究所/533円)
『世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本』(一条真也監修;クリエイティブ・スイート編/PHP研究所/648円)
『お江戸の意外な「食」事情―大都市江戸の四季折々の「おいしい生活」』(中江克己/PHP研究所/648円)
『「クトゥルフ神話」がよくわかる本』(佐藤俊之監修;レッカ社編/PHP研究所/619円)
『日本海軍失敗の本質―元連合艦隊参謀が語る』(千早正隆/PHP研究所/648円)
『東京タワー50年―戦後日本人の“熱き思い"を』(鮫島敦著;日本電波塔監修/日本経済新聞出版社/900円)
『検証・昭和史の焦点』(保阪正康/文藝春秋/552円)
『甦った空―ある海軍パイロットの回想』(岩崎嘉秋/文藝春秋/743円)
『六十七番と呼ばれて―女性議員秘書の拘置所日記』(太田あき/幻冬舎/648円)
『名画座番外地―「新宿昭和館」傷だらけの盛衰記』(川原テツ/幻冬舎/600円)
『いかりや長介という生き方』(いかりや浩一/幻冬舎/600円)
『平成政治20年史』(平野貞夫/幻冬舎/840円)
『ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分"』(佐々木俊尚/小学館/1,000円)