『翻訳のココロ』『昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒』『ランボーとアフリカの8枚の写真』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

翻訳のココロ (ポプラ文庫)

翻訳のココロ (ポプラ文庫)

★『翻訳のココロ』(鴻巣友季子/ポプラ社/520円)【→amazon
翻訳とかけてなんと解く?それは、棒高跳び、パスタ、合気道に、二人羽織…そのココロは?たくみな喩えを用いながら、翻訳とは何ぞや、を考える。気鋭の翻訳者にして、文芸評論家、エッセイストでもある著者による、愉快な翻訳談義。柴田元幸氏との対談を収録。
昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒

昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒

★『昭和シネマ館―黄金期スクリーンの光芒』(紀田順一郎/小学館/1,800円)【→amazon
2008年度日本推理作家協会賞(評論部門)に輝く著者が、映画が仕掛けた謎を解き明かすように展開する会心の書き下ろし。
ランボーとアフリカの8枚の写真

ランボーとアフリカの8枚の写真

★『ランボーとアフリカの8枚の写真』(鈴村和成/河出書房新社/2,500円)【→amazon
1883年アフリカのハラル。ランボーは高価なカメラ機材をはるばるヨーロッパから取り寄せ、わずか八枚の写真を撮っただけでカメラを放棄する。この事実にまつわる数々の謎を追跡し、アフリカのランボーの実相と「イリュミナシオン」の詩人の本質に迫る、著者渾身の力作。

読みたい本・次点。
『日常生活の漱石』(黒須純一郎/(八王子)中央大学出版部/2,200円)
『アップルを創った怪物―もうひとりの創業者、ウォズニアック自伝』(ウォズニアック,スティーブ/ダイヤモンド社/2,000円)
『占領期雑誌資料大系 大衆文化編〈2〉デモクラシー旋風』(山本武利編者代表;石井仁志;谷川建司;原田健一編集委員/岩波書店/5,700円)
『数学の花束』(中村滋/岩波書店/2,300円)
『中世世界とは何か』(佐藤彰一/岩波書店/2,800円)
『野生と環境』(池谷和信;林良博編/岩波書店/2,900円)
『文学の読み方』(ミラー,J.ヒリス/岩波書店/2,400円)
『あなたには夢がある―小さなアトリエから始まったスラム街の奇跡』(ストリックランド,ビル+ローズ,ヴァンス/英治出版/1,600円)
『太平洋の提督―山本五十六の生涯(新装版)』(ポッター,ジョン・ディーン/恒文社/1,300円)
『タルコフスキイの映画術』(タルコフスキイ,アンドレイ/水声社/2,500円)
『サバンナの河の民―記憶と語りのエスノグラフィ』(竹沢尚一郎/(京都)世界思想社/4,000円)
『バナナは皮を食う―暮しの手帖 昭和の「食」ベストエッセイ集』(檀ふみ選;暮しの手帖書籍編集部編/暮しの手帖社/2,200円)
『満身これ学究―古筆学の創始者、小松茂美の闘い』(吉村克己/文藝春秋/1,857円)
『男はなぜパンツ一丁で郵便局に押し入ったのか―トンデモ裁判傍聴レポート』(産経新聞社会部取材班/小学館/1,300円)
『眠らない―不眠の文化』(サマーズ‐ブレムナー,エルンド/青土社/2,200円)
『雪村周継―多年雪舟に学ぶといへども』(赤澤英二/(京都)ミネルヴァ書房/2,800円)
『東京裁判における通訳』(武田珂代子/みすず書房/3,800円)
『日活ロマンポルノ異聞―国家を嫉妬させた映画監督・山口清一郎』(鈴木義昭/社会評論社/1,800円)