『すすんでダマされる人たち―ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠』『コミックマーケット創世記』『古本屋群雄伝』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年12月あたり)。

すすんでダマされる人たち

すすんでダマされる人たち

★『すすんでダマされる人たち―ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠』(トンプソン,ダミアン/日経BP社;日経BP出版センター〔発売〕/1,600円)【→amazon
いかにも事実らしく見せかけているが、実は根拠がないでたらめ、がせねた。反証をあげたり、その主張を裏づける証拠の欠如を示すことで嘘だと証明できるが、多くの人が信じている。デマを流して儲けている奴らがいる。政治家もTVも出版社も信じられない。
コミックマーケット創世記 (朝日新書)

コミックマーケット創世記 (朝日新書)

★『コミックマーケット創世記』(霜月たかなか/朝日新聞出版/700円)【→amazon
コミックマーケット(コミケ)が、日本のまんが史を変えた!創始者が70年代まんが黄金時代のコミケ誕生秘話を初めて明かす。有名まんが家を多数輩出した「まんが同人誌」即売会のエピソードが満載。
古本屋群雄伝 (ちくま文庫)

古本屋群雄伝 (ちくま文庫)

★『古本屋群雄伝』(青木正美/筑摩書房/1,200円)【→amazon
明治から昭和まで古本屋業界をささえた異色人物伝。デビューまえの江戸川乱歩、戦後貸本屋を始めた鎌倉文士など作家商法の数々。古本の正札販売を初めて導入した岩波茂雄反町茂雄斎藤昌三ら文化的業績を残した面々。古書展、目録販売からスーパーでの即売まで、あの手この手のアイディアマンたち。怪しくも魅惑的な多面的業界に生きた男たちを描き出す。

読みたい本・次点。
『安藤鶴夫―生誕100年記念総特集 アンツル先生の落語演芸指南』(/河出書房新社/1,500円)
『世界の神話―神話の生成と各地の神話。神々と英雄の活躍』(李元馥原作・画《イウォンボク》;尹大辰訳《ユンテジン/彩流社/1,500円)
『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(西原理恵子/理論社/1,300円)
『愛しの太っちょ―ダイヤモンド・ジムの生涯』(ジェファーズ,H.ポール/清流出版/2,800円)
『昭和の爆笑王 ご存じ林家三平傑作集』(林家三平著;ねぎし三平堂編/毎日新聞社/1,800円)
『懐旧九十年―燃える魂の告白』(庭山慶一郎/毎日新聞社/1,800円)
『華族たちの昭和史―昭和史の大河を往く〈第6集〉』(保阪正康/毎日新聞社/1,400円)
『オリエンタリストの憂鬱―植民地主義時代のフランス東洋学者とアンコール遺跡の考古学』(藤原貞朗/めこん/4,500円)
『鵤(いかるが)工舎の仕事―長泉寺建立記』(塩野米松/文藝春秋/1,524円)
『中国貧困絶望工場―「世界の工場」のカラクリ』(ハーニー,アレクサンドラ/日経BP社;日経BP出版センター〔発売〕/2,200円)
『フェティシズム』(アスン,ポール=ロラン/白水社/1,050円)
『アジア海賊版文化―「辺境」から見るアメリカ化の現実』(土佐昌樹/光文社/780円)
『ベンヤミン 子どものための文化史』(ベンヤミン,ヴァルター/平凡社/1,700円)
『近代科学再考』(廣重徹/筑摩書房/1,300円)
『熱学思想の史的展開〈1〉熱とエントロピー』(山本義隆/筑摩書房/1,400円)
『日本史への挑戦―「関東学」の創造をめざして』(森浩一;網野善彦/筑摩書房/1,000円)
『植物記』(牧野富太郎/筑摩書房/1,000円)
『眼の隠喩―視線の現象学』(多木浩二/筑摩書房/1,400円)
『居酒屋礼讃』(森下賢一/筑摩書房/800円)
『警察(サツ)回り』(本田靖春/筑摩書房/840円)
『実録 死体農場』(バス,ビル+ジェファーソン,ジョン/小学館/714円)
『なんのせいか―吉行淳之介自身による吉行淳之介』(吉行淳之介/ランダムハウス講談社/880円)