『江戸知識人の世界認識』『詩から小説へ―ワーズワスとロマン派の末裔』『画商の「眼」力―真贋をいかにして見抜くのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2009年1月あたり)。

江戸知識人の世界認識

江戸知識人の世界認識

★『江戸知識人の世界認識』(井田清子/水声社/3,500円)【→amazon
鎖国下日本の“世界体験"戯作者にして漢詩人・大田南畝、「鎖国」という言葉を創案した志筑忠雄、江戸期日本を世界に紹介したファン・ハーレン―彼ら碩学たちは、いかにして“世界"と対峙したのか。国際的な視野を備えた先駆者たちの営為を、浩瀚な史資料によって踏査・検証し、鎖国下日本の新たな像を描き出す。著者積年の研究を集成した日欧比較文化論集。★『詩から小説へ―ワーズワスとロマン派の末裔』(河村民部/英宝社/6,000円)【→amazon
イギリス・ロマン派の詩から19世紀イギリス小説への歩みは、悠久の波の逆巻く岸辺から「時」の色濃く渦巻く内陸部の奥への歩みに他ならない。本書はその足跡を辿った。★『画商の「眼」力―真贋をいかにして見抜くのか』(長谷川徳七/講談社/1,600円)【→amazon
藤田嗣治梅原龍三郎、林武、朝井閑右衛門、藤島武二岸田劉生鴨居玲…。半世紀にわたり、第一線で“真剣勝負"をした日本一の画商が明かす、絵画に秘められた「真実」。

読みたい本・次点。
『文明国をめざして―幕末から明治時代前期』(牧原憲夫/小学館/2,400円)
『クルド人のまち―イランに暮らす国なき民』(松浦範子文・写真/新泉社/2,300円)
『スワヒリ都市の盛衰』(富永智津子/山川出版社/729円)
『近代都市とアソシエイション』(小関隆/山川出版社/729円)
『カセリーヌ峠の戦い1943―ロンメル最後の勝利』(ザロガ,スティーヴン+ウェルプリー,マイケルカラー・イラスト/大日本絵画/2,800円)
『江戸のくらしから学ぶ『もったいない』〈第1巻〉ゴミをへらす知恵』(秋山浩子文;伊藤まさあき絵/汐文社/2,000円)
『北海道・東北地方のふしぎ文化』(こどもくらぶ編・/旺文社/3,200円)
『京都万華鏡―大正・昭和の京都ないしょばなし』(柴田敦姫/(京都)ウインかもがわ;(京都)かもがわ出版〔発売〕/1,500円)
『ミルワード氏の英文学散歩―ルネッサンスから現代へ』(ミルワード,ピーター編/(横浜)春風社/1,800円)
『シャンソンに魅せられて』(矢澤見どり/東銀座出版社/1,429円)
『海軍護衛艦(コンボイ)物語』(雨倉孝之/光人社/1,800円)
『水戸コミュニストの系譜』(大池文雄/ぺりかん社/2,600円)
『おテレビ様と日本人』(林秀彦/成甲書房/1,600円)
『世界の有名一族―歴史を作った』(島崎晋/PHP研究所/648円)
『満洲幻想』(関塚昇/映人社/1,600円)
『ある女性科学者の一世紀』(岡本歌子/ドメス出版/2,000円)
『幕末期武士/士族の思想と行為―武人性と儒学の相生的素養とその転回』(竹村英二/御茶の水書房/6,800円)
『都市 富山の礎を築く―河川・橋梁・都市計画にかけた土木技術者の足跡』(白井芳樹/技報堂出版/3,200円)
『二本松少年隊のすべて』(星亮一編/新人物往来社/3,000円)
『散歩の文化学〈1〉ホモ・アンブランスの誕生』(前野佳彦/法政大学出版局/3,500円)
『散歩の文化学〈2〉東洋的都市経験の深層』(前野佳彦/法政大学出版局/3,300円)
『アメリカの省察―トクヴィル・ウェーバー・アドルノ』(オッフェ,クラウス/法政大学出版局/2,000円)
『スパイと公安警察―実録・ある公安警部の30年』(泉修三/バジリコ/1,600円)