『ドキュメント秘匿捜査―警視庁公安部スパイハンターの344日』『大麻入門』『ガンダム「武器・防具」伝』

本日の読みたい本・おすすめ版(2009年1月あたり)。

ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日

ドキュメント秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの344日

★『ドキュメント秘匿捜査―警視庁公安部スパイハンターの344日』(竹内明/講談社/1,700円)【→amazon
警視庁公安部に「ウラ」と呼ばれる男たちがいる。ロシア情報機関員にハメられ、搦めとられた自衛隊のエリート。追尾から逮捕まで、1年間追い続けた「捜査の全貌」を明らかにする戦慄のノンフィクション。
大麻入門 (幻冬舎新書)

大麻入門 (幻冬舎新書)

★『大麻入門』(長吉秀夫/幻冬舎/760円)【→amazon
戦後、GHQ主導による新憲法の下で初めて規制された大麻は、遙か太古から、衣食住はもちろん医療や建築、神事など、日本人の生活になくてはならないものだった。1948年に施行された大麻取締法は、当時の政府が大麻産業を奨励していたためか、立法目的が明記されないまま現在に至っている。一方で、欧米諸国では所持・使用の非犯罪化が進み、医療やバイオ・エネルギーなど様々な分野での研究が盛んだ。国内外の知られざる大麻草の真実とは。
ガンダム「武器・防具」伝 (PHP文庫)

ガンダム「武器・防具」伝 (PHP文庫)

★『ガンダム「武器・防具」伝』(レッカ社編/PHP研究所/648円)【→amazon
ガンダムシリーズに登場するMS。人型機動兵器であるMSは、戦闘の際、武器・防具が欠かせない。本書は、『機動戦士ガンダム』『Zガンダム』『ガンダムZZ』『逆襲のシャア』『F91』『Vガンダム』に登場する武器・防具を解説したものである。「戦艦主砲級の威力をもつ、ビーム射撃兵器のパイオニア」(ビーム・ライフル/ガンダム)など、ガンダムワールドがさらに楽しくなる一冊。

読みたい本・次点。
『腐女子取扱説明書』(腐れ女子の会/(立川)壽屋;新紀元社〔発売〕/1,000円)
  「すべての男は私に汚されるためにあり」あなたの腐力をチェック項目で解き放て!ついに明かされるこれが真の腐女子というものっ…。
『タデ食う虫と作家の眼―武田泰淳の映画バラエティ・ブック』(武田泰淳/清流出版/2,600円)
  映画に描かれた「エロスと愛」「政治と宗教」「戦争と平和」など壮大なテーマを縦横に論じた名エッセイの饗宴『森と湖のまつり』をめぐる内田吐夢との白熱の対話も必読もの。
『硫黄島の戦い1945―海兵隊が掲げた星条旗』(ジムカラーイラスト・ライト/大日本絵画/2,800円)
  太平洋戦争の行方を決定づけた激戦の地、硫黄島。攻略任務を一身に負う遠征部隊司令ホランド・スミス海兵中将は「海兵隊史上、もっとも容赦なく、高い代償を支払った戦い」と評しているが、過去の激戦も霞むほど、硫黄島の戦いは凄惨だった。日本本土を往復するB‐29爆撃機の中継点にあたる硫黄島は、アメリカにとって喉から手が出るほど欲しい戦略的要地だった。しかし、2万名を超える硫黄島守備隊は、地下深くまで張り巡らされた迷路のような陣地で、海兵隊を待ちかまえていたのである。本書は、この戦いの実相や、その遠因から結末までを克明に記録している。
『近代スポーツマンシップの誕生と成長』(阿部生雄/(つくば)筑波大学出版会;丸善〔発売〕/4,400円)
  スポーツマンシップはイギリススポーツの形成と共に成長を遂げた精神であった。本書は体育・スポーツ史研究の第一人者がスポーツマンシップの用語の変遷を追い、近代スポーツとその揺籃となったパブリックスクール教育とアスレティズム、筋肉的キリスト教の役割を明らかにする。さらに、その精神が近代のオリンピックの創設者クーベルタン、競技道の唱道者武田千代三郎に継承されていく経緯に言及する。スポーツが人間修養の優れた手段であり、スポーツマンが常に善を追求する存在であるとする、近代スポーツマンシップの誕生と成長を解明した画期的労作。
『疑似科学はなぜ科学ではないのか―そのウソを見抜く思考法』(シドニー画・ウィン/海文堂出版/1,600円)
  占星術やUFO、超能力が科学的と言えない理由、あなたは説明できますか。ウソを見抜く思考法を伝授。
『意地の美学―時代劇映画大全』(佐藤忠男著;野沢一馬企画・構成/じゃこめてい出版/2,800円)
  1 名匠たちとの対談―山田洋次監督/熊井啓監督;2 時代劇の魅力とは何か;3 時代劇の確立―チャンバラが思想を持つ;4 ふたたび甦る“ヒーロー伝説";5 私が愛した巨匠・名匠たち;6 時代劇スターへの讃歌;7 政治ドラマの世界を斬る!;8 時代劇レビュー―名作・傑作選;私が選んだ時代劇秀作247本(製作年代順)
『乳酸菌革命―菌やウイルスを殺してはいけません生物はウイルスによって進化しバクテリアによって守られているのです』(金鋒/評言社/1,200円)
  第1章 乳酸菌との出会い(SARSから始まった;豚の実験;バクテリア(細菌)との共生);第2章 乳酸菌に出会うまで(農薬中毒の体験;科学院での仕事;日本での留学生活;民族遺伝学の研究;人類学の研究から分かること);第3章 NS乳酸菌の開発(乳酸菌の発掘と培養;人間への応用;間違いだらけの乳酸菌利用;糖尿病への挑戦;幸せをつくる乳酸菌;ウイルスとの共生;健康な体と生命共生世界をつくるために)
『長い20世紀―資本、権力、そして現代の系譜』(ジョヴァンニ・アリギ/作品社/5,200円)
  「長い20世紀」とは、アメリカが覇権を握る世界経済システムが始まり、それが終わるまでのサイクルを指している。このアメリカのサイクルを、イタリア・ジェノヴァのサイクル(15‐17世紀)、オランダのサイクル(17‐18世紀)、イギリスのサイクル(19‐20世紀)と比較しながら、壮大なスケールで分析したものが本書である。700年の資本主義の歴史から見ると、金融拡大は、資本主義の最高段階ではなく、一つのサイクルの最終局面であり、新たなる世界体制への前兆である。私たちは、今まさに〈世界システム〉の転換期に立ち会っている。新たな覇権は誰が握り、その体制はどのようなものになろうとしているのか?本書は、その基本的視座を与える。
『娘と話すメディアってなに?』(山中速人/現代企画室/1,200円)
  イラク戦争の報道は、本当に自由で公正な報道だったのだろうか。現実をテレビが伝えるのではなくて、テレビが現実を作ってしまっているんじゃないか。市民自身が自分の力で情報を発信する、コミュニティラジオ放送局を舞台に、無意識に受け入れている「メディア」の姿を知る。
『マンガ「名ゼリフ」大全(改訂版)』(G.B.編/宝島社/514円)
  「勝負」も「生き様」も「夢と努力」も「恋愛」も「友情」も「仕事」だって、全部マンガの中にある!『あしたのジョー』『うる星やつら』『SLAM DUNK』『北斗の拳』『ピンポン』『クローズ』『はじめの一歩』『ONE PIECE』『ハチミツとクローバー』『ドラえもん』『NANA』『ブラック・ジャック』…贅沢すぎる名言のフルコースをまとめた一冊。読んだアナタの生涯に一片の悔いなし。(内容)勝負に挑む気概;誰の真似でもない生き様;夢と努力にプライドを;恋愛の甘さと苦さ;見返り無用の友情;仕事の流儀
『プロレス「悪夢の10年」を問う(改訂版)』(別冊宝島編集部編/宝島社/495円)
  不世出のスーパースター・アントニオ猪木がリングを降りて10年。人気の凋落、有力選手の相次ぐ離脱、「リアル」の時代を標榜する総合格闘技の台頭…。プロレスは、時代の流れに取り残されてしまったかのように見える。闘いを通じ男の生きざまを魅せる格闘ロマン「プロレス」は、なぜ終わってしまったのか―。かつてあの熱狂の渦の中にいた人間たちの証言を得て、世紀の“大沈没劇"とその行方を検証する。
『異説 徳川将軍99の謎』(「歴史の真相」研究会/宝島社/533円)
  300年に渡って華やかな文化を築き上げてきた江戸幕府。その舞台裏では陰謀と欲望がうずまいていたのである。「家康の影武者は腹違いの弟!?」「ライバルを殺して将軍になった吉宗」「低評価の家定は暗愚か否か」「綱吉は妻の信子に殺害された!?」「篤姫薩摩藩のスパイだった!?」「ホロコーストを断行した家光」「大政奉還に隠された慶喜の深謀遠慮」など、徳川15将軍の知られざる実像が今、明らかになる。
『世界の「戦艦・空母」がよくわかる本』(レッカ社編/PHP研究所/648円)
  20世紀の海戦の主役であった戦艦と、21世紀も海上を支配し続ける空母。海軍力を象徴するその圧倒的な存在感は、見る者を惹きつけてやまない。本書は、シー・パワーを発揮した「戦艦・空母」の性能や建造の経緯、海戦でのドラマを豊富な写真とともに紹介。「最大最強にして最後の巡洋戦艦:フッド」「日本の空母建造技術の集大成:瑞鶴」など、歴史を動かした巨艦たちの航跡が今甦る。
『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』(金原瑞人/ポプラ社/540円)
  翻訳生活20年、訳書が300冊を超える人気翻訳家の初エッセイ集。翻訳のおもしろさ&むずかしさ、屋台のカレー屋になるはずがなぜか翻訳家になった理由などを、軽妙な筆致で綴る。江國香織との翻訳対談、金原創作ゼミ出身の古橋秀之秋山瑞人との鼎談を収録。
『ナニワのオッチャン弁護士、映画を斬る!―SHOW‐HEYシネマルーム〈20〉』(坂和章平/文芸社/1,905円)
  2002年6月に『シネマルーム1』を出版して以来約6年半の間に、『シネマルーム20』まで到達しました。『シネマルーム1〜20』に収録した映画は、洋画約710本、日本映画約390本、韓国映画約130本、中国・香港・台湾映画約160本、合計1390本となりますから、そりゃすごいもの。今回の『シネマルーム20』では、私が08年4月30日から7月23日までに試写室(会)か映画館で観た78本の映画を収録しました。
『列強「植民帝国」旗章図鑑―旗から見える世界史五〇〇年』(苅安望編/彩流社/3,500円)
  大航海時代から、第二次大戦後までの500年間に誕生した世界各地の植民地、海外領土で使われた約600の旗章を宗主国別に編集。忠実に色と比率を再現して解説。500年の世界史が概観出来る「旗による世界史本」。
『騎馬民族がもたらした日本のことば』(東巌夫/露満堂;星雲社〔発売〕/3,200円)
  記紀のいにしえから生きた日本語に姿をかえている古代テュルク語。その淵源をオルホン‐エニセー碑文に求め、東海の列島で漢字に音声としての訓読みが形成する過程をも考察する。長年にわたり日本語の語源を追求してきた著者による驚きの“ことばの騎馬民族伝来説"。