ひどい美術館がキュートすぎる件について
こんな本を読んでいるわけですが、
- 作者: ミッシェルロヴリック,Michelle Lovric,安原和見
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/01/07
- メディア: 文庫
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世界には、こんな奇天烈な博物館があった!ゴキブリの殿堂、国際スパイ博物館、イタリアの拷問と中世の犯罪博物館、ニューオリンズ歴史的ヴードゥー博物館、バッドアート美術館、ハリウッドのランジェリー博物館、東京の「寄生虫博物館」などなど。特別おかしなものに入れ込んだ人々が、溢れんばかりの情熱で蒐集してしまったコレクションを、個性派博物館で開陳する!知る人ぞ知る意外なテーマのおもしろ博物館70余りを、世界各国から紹介する、気軽に読む博物館めぐり。文庫オリジナル。
インターネット時代なので、たいていの博物館・美術館にはウェブサイトがあります。
その中で紹介したいのが、こちら。
→The Museum Of Bad Art (MOBA)
著書より引用。p76。
この美術館が設立されたのは一九九四年、館長のスコット・ウィルスンがあっと驚くひどい絵画を救出したときだ。この作品は『花咲く野原のルーシー(Lucy in the Field With Flowers)』、油彩、カンヴァス、作者不詳、ボストンのごみ捨て場で取得、とカタログに記載されている。
それが「本日の画像」です。
でもこれはマシなほう。リンク先変わってたらご堪忍を。
→Peter the Kitty(猫のピーター)
→Circus of Despair(絶望のサーカス)
再び引用。p76-77。
「ある絵がだめかどうかはなにで決まるのか」とウィルスンは問う。その答えはこうだ----「見ればわかる」。鍵を握るのは情熱だ。サイズも重要で、大きければ大きいほどよい。また、どぎつい色彩、不釣合いな額も大切なポイントだ。ただし、きんきらきんとのあいだには一線を引いている。そういうのは悪趣味というのだ、とウィルスン。だめ美術は悪趣味ほどひどくない。