「いいときの日本」には接客マニュアルもなければ漫画家の自宅の住所まで雑誌に載っていた

昔の雑誌には、手塚治虫とか横山光輝の住所まで載ってました。
なぜそんなのが載らなくなったかというと、載せることの利便(直接ファンレターを読めるとか、ファンに会えるとか)より、そのことによって被る迷惑のほうが大きくなっちゃったから、だろうなぁ。世間的に個人と個人の「距離」を意識する・保てる人が少なくなったとか、業者が増えたとか、いろいろありそうだけど、個人情報をたいていの人が公開していないのは、セールスを含む業者対策だろうし、迷惑な人対策だと思う。
迷惑な人が多くなったという意識は、個人的にはあまりないのですが、業者は多くなってますね、明らかに。学校の卒業生の名簿利用したり、あれこれ。
あと多分、最近はどの漫画雑誌・文芸誌の編集部でも「作家の住所・連絡先」は読者には教えないことになっているはず。理由は「マニュアルにそう書いてあるから」「一人の人に教えると、きりがないから」とかいろいろ。「どうしてダメなんですか」という質問に対して「上の者がそう言っているから」「そういう決まりになっているから」というのは回答として楽だと思う。「朝日新聞の記者」的な「特権階級」にはマニュアルとは違う対応を取るかもしれないし、同じ対応をするかもしれない(ケース・バイ・ケース)。知り合いの編集者どころか、同じ編集部の人間にすら連絡先を教えない人もいるらしい。すごいね。困るのは同業者(漫画家・作家その他)が同業者の連絡先を知りたがる場合だろうな。
マニュアルで何かを断るのは簡単だし、大量虐殺もひょっとしたら簡単かも知れないアイヒマン。モダンタイムス(伊坂幸太郎)。
ところで、ぼくの場合だったら、正しい対応としては、ぼくの連絡先(電話連絡先)を知っている人でもあまり勝手に教えたりして欲しくない。メールアドレスは公開してますんでまぁ、これは業者の人も含めてご自由に、という感じ。ブログやっててメールアドレス(連絡先)を公開していないような人は少ないと思いますが、よしもとばななさんのメールアドレスってどこかにあったっけ。
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なるほど。
ちょっと格式のある店の風情です。