『江戸の本屋さん―近世文化史の側面』『デジタル社会はなぜ生きにくいか』『打ちのめされるようなすごい本』『大江戸お寺繁昌記』『書いて稼ぐ技術』

今週の読みたい本・おすすめ版。
次からは毎週日曜日の夜にテキスト作成します。
 

江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)

江戸の本屋さん―近世文化史の側面 (平凡社ライブラリー)

★『江戸の本屋さん―近世文化史の側面』(今田 洋三/平凡社/1,365円)【→amazon
江戸時代のはじめ京都で、出版業は始まった。次いで大坂で、やがて江戸でも、本の商売が興隆する。読者層が拡がる。書目が変わる。統制の制度がつくられ、須原屋とか蔦屋とか、本屋たちの新しい経営戦略が展開される―出版を軸にして近世という時代とその文化を見直すとき、既存の歴史観の殻がやぶける。新しい近世研究を促した名著、待望の再刊。
 
デジタル社会はなぜ生きにくいか (岩波新書)

デジタル社会はなぜ生きにくいか (岩波新書)

★『デジタル社会はなぜ生きにくいか』(徳田雄洋/岩波書店/735円)【→amazon
わかりにくい操作、突然の不具合、巧妙な詐欺など、デジタル社会に生きる困難は確実に深まっている。それはなぜか。技術者の設計に問題はないか、メディアは必要なことを伝えているか、利用者は素朴に信じてしまっていないか?私たちを待っているのは悪夢のような未来なのか。一人一人が生き延びるための心得を考える。
 
打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)

★『打ちのめされるようなすごい本』(米原万里/文藝春秋/820円)【→amazon
「ああ、私が10人いれば、すべての療法を試してみるのに」。2006年に逝った著者が最期の力をふり絞って執筆した壮絶ながん闘病気を収録する「私の読書日記」(「週刊文春」連載)と、1995年から2005年まで10年間の全書評。ロシア語会議通訳・エッセイスト・作家として活躍した著者の、最初で最後の書評集。
 
新書495大江戸お寺繁昌記 (平凡社新書)

新書495大江戸お寺繁昌記 (平凡社新書)

★『大江戸お寺繁昌記』(安藤優一郎/平凡社/777円)【→amazon
お寺には、葬儀やお墓の地味なイメージが定着している。しかし、江戸の頃はだいぶ違っていた。大奥に接待攻勢をかけたり、宝物をご開帳したり、芝居や寄席をやるかと思えば、金融機関であったり…。総合企業にして、エンターテインメントの発信地、そう、お寺はたいへんな賑わいだったのだ。華やかな江戸文化の舞台、江戸っ子の熱気溢れるお寺をご覧あれ。
 
書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)

★『書いて稼ぐ技術』(永江朗/平凡社/777円)【→amazon
フリーライターは名乗れば誰でもなれるが、それで食べていけるかどうかが肝心。何をどう書き、得意ジャンルをいかに確立するか。自らのキャリアをどのようにデザインするか。そして、世間をどう渡っていくか―。文筆稼業25年の著者が自らの体験を披瀝し、「書いて生きる方法」を説く。