『The Quest For History 天使と悪魔』『日本の神様と神社−神話と歴史の謎を解く−』『一箱古本市の歩きかた』『美味礼読』『平家納経−平清盛とその成立−』『平凡パンチの時代−１９６４年〜１９８８年希望と苦闘と挫折の物語−』『よくわかる「世界の死神」事典』

今週の読みたい本・おすすめ版。
　

The Quest For History 天使と悪魔

★『The Quest For History 天使と悪魔』(真野隆也/カンゼン/1365円)【→amazon】
ファンタジーの世界ではおなじみになっている「天使」と「悪魔」という神の使者たち。本書は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における天使についてのルーツと職務、行動の記録を記し、さらには人類の敵対者たる悪魔の素性をさまざまなデータから紹介。この表裏一体の摩訶不思議な存在を、実績ある著者が徹底的に探求します。天使・悪魔一体つき大ボリュームの解説だけでなく、本文内の用語には膨大量の「脚注」が掲載され、基礎知識から理解できる構成に。また、イラストやコラムも充実しており登場するキャラクターたちの魅力をとことんまで感じられる、満足度の高い1冊です。
　

日本の神様と神社-神話と歴史の謎を解く (講談社+α文庫)

★『日本の神様と神社−神話と歴史の謎を解く−』(恵美嘉樹/講談社/740円)【→amazon】
神話だけど事実かもしれない!古代の日食を調べると天の岩屋戸事件に符合!因幡の白兎は実在した?天孫が降りた高千穂ってどこ?好太王と戦ったのは日本の皇后!神話のよりどころである『古事記』『日本書紀』『風土記』をひもとき、ミラクルとしての神話と、最新研究の成果をともに楽しめる本!全国神社の豊富な写真、図解でわくわく古代史最前線。
　

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

★『一箱古本市の歩きかた』(南陀楼綾繁/光文社/903円)【→amazon】
二〇〇五年、東京の谷中・根津・千駄木、通称「谷根千」と呼ばれるエリアで「不忍ブックストリートの一箱古本市」がスタートした。「一箱古本市」とは、その地域に点在する店の軒先を借り、その前で一人が一箱の古本を販売するという、誰もが自由に参加できるイベントである。一箱古本市を含む全国のブックイベントで、「本と遊ぶ」感性をもつ「能動的な読者」の現在を報告しながら、本との新しい付き合い方を考える。
　

美味礼読

★『美味礼読』(乳井昌史/清水弘文堂書房/1300円)【→amazon】
77冊の「食」本を自在に料理した、滋味ゆたかな書評エッセー。
　

平家納経―平清盛とその成立

★『平家納経−平清盛とその成立−』(小松茂美/中央公論美術出版/7875円)【→amazon】
平清盛が「来世の妙果」を願って、一族・郎等ら男性総勢32人を結集して伊都岐島社(厳島神社)に施入した逆修供養である「平家納経」。その成立までを追い、謎の解明を試みる。関係年表や多くの図版・挿図を収録。
　

平凡パンチの時代---1964年~1988年 希望と苦闘と挫折の物語

★『平凡パンチの時代−１９６４年〜１９８８年希望と苦闘と挫折の物語−』(塩澤幸登/茉莉花社/2940円)【→amazon】
女、車、ファッションをテーマに日本の消費社会の黎明期、昭和の25年間を男性週刊誌の王座に君臨した雑誌の栄光と苦闘の物語。
　

よくわかる「世界の死神」事典 (廣済堂文庫)

★『よくわかる「世界の死神」事典』(七会静/廣済堂出版/680円)【→amazon】
世界の神話・民間伝承をモチーフに、『真・女神転生』『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』といったゲームの世界などに姿を現す死神たち。また、『DEATH NOTE』『BLEACH』等のマンガ、小説、映画で大活躍する死神たち。本書は、そんな数多くの死神たちを徹底解説した、史上初の「死神事典」。ヨーロッパ、エジプト、オセアニア、アメリカ、アフリカ、インド、中国、そして日本ほか全世界で伝えられる、200以上の死神を大収録。ヴァルキューリ、黒死病の死神から、コートジボアールの死神、鬼、落語『死神』の死神まで網羅。戦慄のイラストの数々も見逃せない。