『熊野 神と仏』『原始の神社をもとめて―日本・琉球・済州島』『田母神流ブレない生き方』『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫』『絵が語る知らなかった江戸のくらし 諸国街道の巻』『革命をプロデュースした日本人』『完全なる証明 １００万ドルを拒否した天才数学者』

今週の読みたい本・おすすめ版。
　

熊野 神と仏

★『熊野　神と仏』(植島啓司/原書房/2100円)【→amazon】
気鋭の第一人者が「聖なる地」と日本人の宗教を語り合う!世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の謎をとく。
　

新書488原始の神社をもとめて (平凡社新書)

★『原始の神社をもとめて―日本・琉球・済州島』(岡谷公二/平凡社/924円)【→amazon】
御嶽、天道山、モイドン、神山、そして堂…。信仰の結晶としての森、それは、信仰を形あるものにせずにはいられない西洋人の宗教とは対極をなす、目に見えないものを信じる私たち日本人の信仰そのものである。沖縄にはじまり、済州島にたどりついた、森だけの聖地をもとめての長い遍歴。
　

田母神流ブレない生き方

★『田母神流ブレない生き方』(田母神俊雄/主婦と生活社/1365円)【→amazon】
ブレる-妥協する-ナメられる。だから、意思を貫け、迎合するな。田母神流の“ブレない志”が日本を変える。
　

〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫 (講談社選書メチエ)

★『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学 戦時下の柳田國男、保田與重郎、折口信夫』(石川公弥子/講談社/1680円)【→amazon】
柳田國男、保田與重郎、折口信夫。国学の系譜につらなる三人の思想をあらためて検証し、戦時にあって彼らが見いだそうとした「可能性」のかたちに迫る力作―。ひとしく人間の“弱さ”の復権を期し、それぞれに「共同体」を志向した彼らの試みから見えてくるものとは。
　

絵が語る知らなかった江戸のくらし 諸国街道の巻 (遊子館歴史選書 13)

★『絵が語る知らなかった江戸のくらし　諸国街道の巻』(本田豊/講談社/1680円)【→amazon】
他に『庶民の巻』『武士の巻』『農山漁民の巻』も既刊。
　

革命をプロデュースした日本人

★『革命をプロデュースした日本人』(小坂文乃/講談社/1785円)【→amazon】
孫文と辛亥革命を最後まで支えた梅屋庄吉。遺言により封印されてきた驚愕の史実が甦る。
　

完全なる証明

★『完全なる証明　１００万ドルを拒否した天才数学者』(マーシャ・ガッセン/文芸春秋/1750円)【→amazon】
一〇〇万ドルの賞金がかけられた数学の七つの難問のひとつ「ポアンカレ予想」の証明。今世紀中の解決は到底無理と言われたその証明が2002年にインターネット上にアップされる。だが、世紀の難問を解いたその男は、フィールズ賞を拒否し、研究所も辞職、数学界からも世間からもすべての連絡を絶って消えた。ペレルマンと同時代に旧ソ連で数学のエリート教育をうけた著者だからこそ書けた傑作評伝ノンフィクション。