『南アジア 世界暴力の発信源』ほか
今週の読みたい本・おすすめ版。
1週間に14冊紹介(当分)。
- 作者: 宮田律
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/11/17
- メディア: 新書
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インド、パキスタン、アフガニスタンを中心とした南アジア地域の不安定の背景には何があるのか―。近代国家が成立するまでの歩み、複雑な民族問題、周辺諸国やアメリカの思惑を辿りながら読む、国際情勢の行方。
- 作者: 服部正也
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 新書
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一九六五年、経済的に繁栄する日本からアフリカ中央の一小国ルワンダの中央銀行総裁として着任した著者を待つものは、財政と国際収支の恒常的赤字であった―。本書は物理的条件の不利に屈せず、様々の驚きや発見の連続のなかで、あくまで民情に即した経済改革を遂行した日本人総裁の記録である。今回、九四年のルワンダ動乱をめぐる一文を増補し、著者の業績をその後のアフリカ経済の推移のなかに位置づける。
笑う科学 イグ・ノーベル賞 (PHPサイエンス・ワールド新書)
- 作者: 志村幸雄
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/10/21
- メディア: 新書
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「裏ノーベル賞」の異名を持つ「イグ・ノーベル賞」が隠れたブームとなっている。その人気を語る上で欠かせないのが「パロディ性」。「カラオケの発明」がなぜ“平和賞”なのかといえば、「人々が互いに寛容になることを教えた」から。さらに、芳香成分のバニラが牛糞由来と聞けば誰しも目を丸くするだろう。本書はイグ・ノーベル賞で世界をリードする日本人受賞者の取材をもとに、「まず人を笑わせ、そして考えさせる」研究を徹底分析。
北朝鮮帰国事業 - 「壮大な拉致」か「追放」か (中公新書)
- 作者: 菊池嘉晃
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/11/26
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一九五九年から四半世紀にわたって行われた北朝鮮帰国事業。「地上の楽園」と宣伝された彼の地に在日コリアン、日本人妻など約一〇万人が渡った。だが帰国後、彼らは劣悪な生活環境・監視・差別に苦しむ。本書は、近年公開された史料や証言を基に、南北統一への“活用”を意図した北朝鮮の思惑と、過激な政治分子と貧困層排除を目論んだという「日本策略論」を検証し、どのように事業は行われ、「悲劇」が生まれたかを追う。
- 作者: ウィリアム・イースタリー,小浜裕久,織井啓介,冨田陽子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: 単行本
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本書は、善意にあふれた先進国からの援助のうち、たった数パーセントしか本当に必要な人に届いておらず、これまで経済成長に成功してきた国は、援助をそれほど受け入れてはいない国である、という現実をまず冷静に分析する。そのうえで、本当に有効な援助とは何か、どんな援助のやり方が、本当にそれを欲している人々のもとに届けることができるのかについて、これまでの援助のやり方とは異なる援助を提案する、いわば、論争の書である。
- 作者: 長嶺超輝
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/11/26
- メディア: 新書
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議会で決められ、違反すると罰則を科されることもある「条例」を始めとする地方独自のルールには、ゆるキャラならぬ「ゆるルール」や、大真面目だけれど外からみるとちょっと変な「ずれルール」など、楽しいルールがたくさん。「母と子と父にやさしいまち」を目指す山口県光市の「おっぱい都市宣言」、石原都知事直々のネーミング「しゃれた街並みづくり推進条例」、りんごを普及促進すべき町民の責務を定めた「りんごまるかじり条例」(青森県板柳町)等々。あなたの隣の街にはこんな驚きのルールが。
血塗られた慈悲、笞打つ帝国。?江戸から明治へ、刑罰はいかに権力を変えたのか?
- 作者: ダニエル・V・ボツマン
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
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日本の権力の深層構造を暴く。『カムイ伝』から『蟹工船』まで、刑罰の歴史が、その背景を明かす。
- 作者: B・V・A・レーリンク,A・カッセーゼ,小菅信子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/11/24
- メディア: 文庫
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東京裁判判決に反対意見を表明したことで知られるオランダの判事レーリンクが、法廷の内幕を生々しいエピソードや人物評も交えて率直に語った貴重な証言。国際法についての高い見識と現実主義が、裁判の問題点と歴史的意義を明らかにする。
イチローと村上春樹は、いつビートルズを聴いたのか――サブカルチャーから見た戦後日本
- 作者: 西村幸祐杉原志啓
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/10/29
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文学、音楽、映画、雑誌、テレビ、スポーツ、アニメ、漫画…日本の「文化力」を再考する。アカデミズム、ジャーナリズムを超えた知的刺激に満ちたダイアローグ。
- 作者: 三舟隆之
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2009/11/01
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昔話として全国で語りつがれてきた“浦島太郎”。時代とともに変化し愛されてきた物語を『日本書紀』や太宰治の作品など、各時代の文献から再検証。浦島説話の時代的背景に触れた、一味違った「日本の歴史」を語る。
- 作者: マイクル・スミス,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 文庫
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1980年、イランの米大使館人質救出作戦の失敗を契機に結成された極秘諜報部隊ISA(通称アクティヴィティ)は、その後、世界各地で活動を知られるようになる。ソマリアでの情報収集活動、旧ユーゴスラビア紛争における戦争犯罪人逮捕、アフガニスタンでの隠密作戦、イラクでのフセイン捕縛など、暗号名のみが知られ、実態が深い闇に包まれていた世界最強の特殊作戦部隊の全貌を明らかにする。
- 作者: 後藤一信
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/12
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総勢24万人、日々厳しい訓練と規律に耐える陸・海・空の自衛隊。だが彼らの本職“国防力”の実態は…。本物の手榴弾に触ったこともなければ、防衛省は実質セコムが守っている!?戦車や護衛艦、戦闘機の正面装備に金をかけても、後方支援はまったく手薄!?その深い愛ゆえに、30年間、自衛隊を見守り続けたウォッチャーによる国防組織の真実。
- 作者: 山平重樹
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/11/18
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日本のドン・田岡一雄組長、永遠の歌姫・美空ひばり、そして国民のヒーロー・力道山が躍る!―昭和の綺羅星たちが駆け抜けた。
- 作者: 櫻井孝昌
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/11/17
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二十一世紀に入って世界にもっとも広まった日本語は何か。それはまちがいなく「カワイイ」。ロリータ服で地下鉄に乗るフランス人に、なんちゃって制服に身を包んだタイ人と、世界じゅうの女の子が「原宿ファッション」をカワイイと支持しはじめた。日本に集まる羨望のまなざし。「東京は聖地」と断言する者から、「日本人の鼻はかっこいい」「黒髪がうらやましい」と語る者まで、日本がこれほどまでに愛されていることを、当の日本人だけが知らないでいる。目の前に転がっているビジネスチャンス。不況脱出のカギは「カワイイ」にあり―。