『世界犯罪機構−世界マフィアの「ボス」を訪ねる』ほか

今週の読みたい本・おすすめ版。
1週間に14冊紹介(当分)。
 

世界犯罪機構(W.C.O.)

世界犯罪機構(W.C.O.)

★『世界犯罪機構−世界マフィアの「ボス」を訪ねる』(ミーシャ・グレニー/光文社/2520円) 【→amazon
バルカン半島を出発し、東欧諸国、南北アメリカ、アフリカ、中東、中国、インド、日本にまで。21世紀の経済成長は犯罪組織が支えていた。
 
総括せよ! さらば革命的世代 40年前、キャンパスで何があったか

総括せよ! さらば革命的世代 40年前、キャンパスで何があったか

★『総括せよ! さらば革命的世代 40年前、キャンパスで何があったか』(産経新聞取材班/産経新聞出版/1365円) 【→amazon
40年余り前、わが国に「革命」を訴える世代がいた。当時それは特別な人間でも特別な考え方でもなかった。にもかかわらず、彼らは、あの時代を積極的に語ろうとはしない。語られるのは中途半端な武勇伝だけであり、「そういう時代だった」「みんなそうだった」と簡単に片付ける人もいる。そして、私たちの「隣人」としてごく普通の生活を送っている。彼らの思想はいつから変わったのか。また変わらなかったのか。あるいは、その存在はわが国にどのような功罪を与えたのか。そもそも当時、この国のキャンパスで何が起きたのか。彼らが社会から引退してしまう前に、「総括」する。
 
新書498闘うレヴィ=ストロース (平凡社新書)

新書498闘うレヴィ=ストロース (平凡社新書)

★『闘うレヴィ=ストロース』(渡辺公三/平凡社/840円) 【→amazon
レヴィ=ストロースの壮大な思想は、図式的な理解を拒むが、「闘う知識人」としての姿を追うことでこの難題に挑む。100年におよぶ生涯で、彼は何と闘ってきたのか。第一人者による最良の入門書。
 
トンデモフリーメイソン伝説の真相

トンデモフリーメイソン伝説の真相

★『トンデモフリーメイソン伝説の真相』(皆神龍太郎・有澤玲/楽工社/1680円) 【→amazon
坂本龍馬はメイソンに操られていた!?1ドル紙幣の裏にはメイソンの紋章が描かれている!?ダン・ブラウンが描くメイソン像はどこまで本当!?謎と噂につつまれた秘密結社の真相を一挙公開。
 
ハリウッドではみんな日本人のマネをしている (講談社プラスアルファ新書)

ハリウッドではみんな日本人のマネをしている (講談社プラスアルファ新書)

★『ハリウッドではみんな日本人のマネをしている』(マックス桐島/講談社/880円) 【→amazon
日本のソフトパワーが遂にアメリカを変えた。ハリウッドのセレブのあいだではいま、日本人の「心」をコピーするのが大流行。アフター5も「TOKYOスタイル」が定番に。日本が世界の中心になる日も近い!
 
黒い大西洋(ブラック・アトランティック)と知識人の現在

黒い大西洋(ブラック・アトランティック)と知識人の現在

★『黒い大西洋(ブラック・アトランティック)と知識人の現在』(ポール・ギルロイ・他/松籟社/2310円)【→amazon
二〇〇七年十月六日、神戸大学六甲ホールにて、「ポストコロニアル世界と“知識人”―「黒い大西洋」からの声」と題する国際シンポジウムが行われた。この本の前半部は、神戸大学国際文化学研究科が主催した、そのシンポジウムの記録である。後半部は、フランスのオン・ライン雑誌Movementsに掲載されたポール・ギルロイのインタヴュー記事の翻訳と、ギルロイの思考の「概説」によって成り立っている。
 
明治 大正 昭和 不良少女伝---莫連女と少女ギャング団

明治 大正 昭和 不良少女伝---莫連女と少女ギャング団

★『明治大正昭和不良少女伝−莫連女と少女ギャング団』(平山亜佐子/河出書房新社/1995円)【→amazon
自由を追い求めた近代少女たちの軌跡。堕落書生を成敗する銀杏返し組、春をひさぐ丸ビルハート団…すれっからしのバッド・ガールたちが、魔都・東京を跋扈する。
 
黄金比:自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話 (アルケミスト双書)

黄金比:自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話 (アルケミスト双書)

★『黄金比 自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話』(スコット・オルセン/創元社/1260円)【→amazon
プラトンはその著作『国家』で、ピュタゴラス学派が世界の謎を解く鍵として秘密にしていた比率を明かそうとした。この比率は古来よりもっとも物事を美しく見せる比として知られており、これはパルテノン神殿ダ・ヴィンチの「受胎告知」といった建築や美術、また、人智を超えた自然現象――オウム貝の殻の巻き方や太陽系の配列などにまで見いだされるようになっていく。本書は森羅万象に埋め込まれた不思議な数、黄金比の謎を解明していく。
 
雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史

雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史

★『雑食動物のジレンマ 上 ある4つの食事の自然史』(マイケル・ポーラン/東洋経済新報社/1890円)【→amazon
肥満の原因は何か?健康にも環境にも悪いものでさえ食べてしまう雑食動物の人間は何を食べるべきなのか。その答えを求めて、ファストフード、オーガニックフード、スローフード食物連鎖を追う旅が始まる。全米100万部突破のベストセラー。
 
雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史

★『雑食動物のジレンマ 下 ある4つの食事の自然史』(マイケル・ポーラン/東洋経済新報社/1890円)【→amazon
完璧な食事とは何か?トウモロコシ農場から、食品科学研究所、肥育場、有機農場、狩猟採集の森までを追い、私たちがいつも口にしている食べ物の正体が明らかに。―そして、最後にたどり着いたシンプルな問いへの驚くべき答えとは?ジェームス・ビアード賞最優秀賞(食関連著作部門)、カリフォルニア・ブック賞(ノンフィクション部門)、北カリフォルニア・ブック賞(ノンフィクション部門)受賞作。
 
数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3)

★『数学ガール/ゲーデル不完全性定理』(結城浩/ソフトバンククリエイティブ/1890円)【→amazon
「数学って、不完全だったの?」「僕」と三人の少女が「不完全性定理」の真実に迫る、魅惑の数学物語。
 
世界の化石遺産―化石生態系の進化

世界の化石遺産―化石生態系の進化

★『世界の化石遺産 化石生態系の進化』(P.A.セルデン/朝倉書店/5145円)【→amazon
有名な14の化石ラガシュテッテンをとりあげて、全体で250あまりの美しいカラー写真・地図・復元図とあわせて、簡潔に要約。構成は、化石ラガシュテッテンの一般的な紹介に続いて、各章ごとにそれぞれの化石産地を対象とし、まずその進化史上の位置と意義を紹介して、化石群を理解するうえで必要になる堆積学的な背景・層序・古環境を論じ、化石群の内容と古生態、そして、同時代の他のラガシュテッテンとの比較、文献リストとなっている。巻末には付録として、関連する博物館と実際に産地を訪問する際のガイドがまとめられている。
 
なぜ「科学」はウソをつくのか

なぜ「科学」はウソをつくのか

★『なぜ「科学」はウソをつくのか 環境・エネルギー問題からDNA鑑定まで』(竹内薫/祥伝社/1470円)【→amazon
原発は怖い」「温暖化の原因はCO2」……科学的に正しいようで、じつはまだわかっていないことは、意外にたくさんある。ノーベル賞学者を輩出するのに、「疑似科学」がまかり通る日本。あなたも知らずにダマされている! 科学作家歴20年の間に溜まった、科学に対する不満や怒り、そして疑問の数々。夢を描いて飛び込んだ科学界で見たドロドロの権力闘争、自らの科学者としての生命を断ち切られた疑似科学問題、偏った説ばかりが報道されるエネルギー問題や環境問題、冤罪を生み出したDNA鑑定と検視による完全犯罪の量産、そしてペットの8割が税金で殺されるというペット殺処分の問題まで――
 
ホタルの不思議

ホタルの不思議

★『ホタルの不思議』(大場信義/どうぶつ社/2310円)【→amazon
ホタル。その光のメッセージ―。ホタルの不思議な世界に魅せられて35年。今、彼らの深遠な世界と点滅の謎が解き明かされる。
 
池波正太郎が通った「店」

池波正太郎が通った「店」

★『池波正太郎が通った「店」』(馬場啓一/いそっぷ社/1680円)【→amazon
「もっとも好むカツレツ」と評した洋食屋から、町の中華料理屋、京都の老舗料亭、長野の蕎麦屋にいたるまで、池波の「食」のすべてを1冊に凝縮した保存版。