『墓標なき草原−内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録−上』ほか
今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
墓標なき草原(上) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録
- 作者: 楊海英
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
他に先がけて文革の火蓋が切られた内モンゴルでは、かつて日本時代に教育を受けた者たちが、「内モンゴル人民革命党」一派として粛清された。さらに階級闘争論によって、漢族による草原の開墾とモンゴル族の迫害が正当化され、家畜と遊牧地は奪われ、モンゴル人への殺害がエスカレートしていった。戦慄の悲劇を招いた内モンゴルの文革。その要因と拡大化の実態を、体験者の証言を軸に克明にたどる。対日協力者はなぜ民族分裂主義者に仕立てられたのか。
墓標なき草原(下) 内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録
- 作者: 楊海英
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
対日協力者が粛清されるや、革命聖地の延安出身のモンゴル人共産主義者までもが、「民族分裂主義者」として弾圧の標的となり、災厄はさらにその家族や係累へと及んだ。内モンゴルに大量の漢族移民が送り込まれ、粛清はより組織的かつ残忍なものとなり、草原は荒れた沙漠と化していく。やがて内モンゴルの文革は、一人のモンゴル人が「内通者」の罪人に仕立てられ結末を迎える。巨悪は闇に葬られ、恐怖の現実は忘却され、語ることすら許されない歴史。
- 作者: 中島岳志
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (83件) を見る
R.B.ボース。1915年、日本に亡命したインド独立の闘士。新宿・中村屋にその身を隠し、アジア主義のオピニオン・リーダーとして、極東の地からインドの独立を画策・指導する。アジア解放への熱い希求と日本帝国主義への止むなき依拠との狭間で引き裂かれた、懊悩の生涯。「大東亜」戦争とは何だったのか?ナショナリズムの功罪とは何か?を描く、渾身の力作。
- 作者: ジェームズ・B.ウッド,James B. Wood,茂木弘道
- 出版社/メーカー: ワック
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
米国人歴史学者が検証した「太平洋戦争」の真実。