『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後

ワシントンハイツ―GHQが東京に刻んだ戦後

★『ワシントンハイツ GHQが東京に刻んだ戦後』(秋尾沙戸子/新潮社/1995円)【→amazon
占領期、明治神宮に隣接してひとつの「街」を作り上げた米軍と家族たち。フェンスに囲まれたそのエリアから、日本人の「アメリカ化」の波は広がっていった―。焦土の中に降り立ったGHQは、東京をどうデザインし、我々の生活に何を埋め込んだのか。隣人として身近で接した市民は、その「戦略」をどのように肌身で受け止めたのか。日米双方の新資料・貴重な肉声をもとに、占領を市民の目線から捉え直す。
 
あの時、バスは止まっていた

あの時、バスは止まっていた

★『あの時、バスは止まっていた 高知「白バイ衝突死」の闇』(山下洋平/ソフトバンククリエイティブ/1575円)【→amazon
路面には黒々とした二本の筋。裁判で有罪の決め手になった、スクールバスの「ブレーキ痕」だ。「このブレーキ痕は、警察が捏造した疑いがあります。これは冤罪ではありません。警察組織の犯罪です」。
 
1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景

1968〈上〉若者たちの叛乱とその背景

★『1968 上 若者たちの叛乱とその背景』(小熊英二/新曜社/7140円)【→amazon
「あの時代」から40年。あの叛乱は何だったのか。時代の政治・経済状況から「全共闘世代」の文化的背景までを検証し、「あの時代」をよみがえらせる。60年安保闘争から日大闘争、安田講堂攻防戦までを描く上巻。
 
1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産

1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産

★『1968 下 叛乱の終焉とその遺産』(小熊英二/新曜社/7140円)【→amazon
新宿事件、高校闘争、内ゲバ、爆弾事件、べ平連、リブ、そして連合赤軍。「あの時代」の後半期に起きたパラダイム転換は、何を遺したのか。後世への真の影響を初めて明らかにし、現代の「私たち」の位置を逆照射する下巻。