『東京オブジェ−人と歴史をさがしに』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

東京オブジェ―人と歴史をさがしに (ちくま文庫)

東京オブジェ―人と歴史をさがしに (ちくま文庫)

★『東京オブジェ−人と歴史をさがしに』(大川渉/筑摩書房/924円)【→amazon
東京には忘れられた歴史がいっぱい。実際に町を歩き、歴史が刻まれたオブジェ(物体)を発見することでもう一つの歴史を実感できるのだ。ホームラン地蔵、力道山の墓などのスポーツ。樋口一葉旧居跡に残る井戸、太宰治心中場所などの文学。ジョンとヨーコが語り合った喫茶店、弁士塚などの芸能。さらには近藤勇の墓など歴史の陰にあるものを探し出す。図版・地図多数収録。
 
ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

ピアニストという蛮族がいる (中公文庫)

★『ピアニストという蛮族がいる』(中村紘子/中央公論新社/800円)【→amazon
音楽に魅入られたピアニストたちの、すべてが極端で、どこかおかしく、しかもやたらと大真面目な世界。ホロヴィッツラフマニノフら巨匠たちの奇行、伝説、そして本邦ピアニストの草分け、幸田延久野久の悲劇が、不思議な感動を呼ぶ。文藝春秋読者賞受賞作。
 
ベートーヴェンの生涯 (平凡社新書)

ベートーヴェンの生涯 (平凡社新書)

★『ベートーヴェンの生涯』(青木やよひ/平凡社/966円)【→amazon
手紙、日記、会話帳、友人たちの証言など、最新の資料を駆使して、徹底的な自由人ベートーヴェンの姿を、臨場感豊かに描き出す。バッハ、ヘンデルモーツァルトの音楽とどのように出会い、カントの哲学やインド思想をいかに自らのものとしたのか。従来の諸説を大幅に書き換え、まったく新しいベートーヴェン像を提出する。