『源平の内乱と公武政権』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日3冊紹介(当分)。
 

源平の内乱と公武政権 (日本中世の歴史)

源平の内乱と公武政権 (日本中世の歴史)

★『源平の内乱と公武政権』(川合康/吉川弘文館/2730円)【→amazon
平氏権力や鎌倉幕府は朝廷に代わる政権を樹立したのか。後白河院政期から執権政治の展開まで、朝廷・武門の両者の視点で協調と対立を描き出す。武家の自立を変革の時代のなかに位置づけ、新しい歴史像を提示する。
 
時代劇をみるのがおもしろくなる本 [扶桑社文庫]

時代劇をみるのがおもしろくなる本 [扶桑社文庫]

★『時代劇をみるのがおもしろくなる本』(歴史のふしぎを探る会・編/扶桑社/620円)【→amazon
この紋所が目に入らぬか!と格さん助さんの小気味いい啖呵に留飲が下がるのが『水戸黄門』である。弱きを助け強きをくじく物語は、日本人の琴線に触れて私たちを楽しませてくれている。そして、もうひとつのおもしろさが、物語に登場する人物や風景である。脇役の代官や鳥追い女たちに注目してほしい。時代劇では知っていることとして扱われるが、代官の本来の仕事とはなにか?と聞かれると意外に答えられないのではないだろうか。本書は、時代劇の登場人物の生活や時代背景など、実際はどういうものだったのかを検証するものである。調べてみると武士は、じつは「切腹」などしていなかった等、驚きの事実に満ちていたである。
 
さよなら紛争 (14歳の世渡り術)

さよなら紛争 (14歳の世渡り術)

★『さよなら紛争−武装解除人が見た世界の現実』(伊勢崎賢治/河出書房新社/1260円)【→amazon
「平和」をもっと広告しなければ、戦争は終わらない。利用される少年兵、悲惨な虐殺、国家の破綻。泥沼化した現場で紛争解決を指揮してきた著者による、新しい平和構築法。