『靖国神社の祭神たち』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

靖国神社の祭神たち (新潮選書)

靖国神社の祭神たち (新潮選書)

★『靖国神社の祭神たち』(秦郁彦/新潮社/1365円)【→amazon
幕末・維新の国事殉難者を祀った東京招魂社に始まり、日清、日露両戦役、そして太平洋戦争に至る戦没者など、祭神の数は二四六万余柱にものぼる。主神は一社に一人が原則の中、これほど特異な神社は他にない。これまでほとんど論じられることのなかった合祀基準とその歴史的変遷に焦点をすえ、A級戦犯や女性たちの合祀事情にも立ち入ることによって、ヴェールに包まれてきた神社の全体像に迫る。
 ★『辞書の政治学−ことばの規範とはなにか』(安田敏朗/平凡社/2940円)【→amazon
文明国標準としての辞書、国民統合の象徴、戦後国語教育…「私の辞書論」を超えて、辞書と批判的につきあうための基礎作業。ことばは誰のものか、ひとはなぜ辞書を引くのか。
 
女を磨く ココ・シャネルの言葉

女を磨く ココ・シャネルの言葉

★『女を磨くココ・シャネルの言葉』(高野てるみ/マガジンハウス/1575円)【→amazon
ファッション、恋、仕事、美意識。媚びない、おもねない、妥協しない。女の自立を成し遂げた先駆者的生き方。
 
怨霊の古代史---蘇我・物部の抹殺

怨霊の古代史---蘇我・物部の抹殺

★『怨霊の古代史−蘇我・物部の抹殺』(戸矢学/河出書房新社/1680円)【→amazon
怨霊信仰は平安時代に始まるのではなく、飛鳥時代に遡る。三輪君逆、穴穂部皇子物部守屋蘇我蝦夷・入鹿ら。叛逆の連鎖で葬むられ、怨霊が御霊となって祀られる構造とは。
 
紋章が語るヨーロッパ史 (白水uブックス)

紋章が語るヨーロッパ史 (白水uブックス)

★『紋章が語るヨーロッパ史』(浜本隆志/白水社/998円)【→amazon
ヨーロッパ史を語るうえで不可欠なものに紋章がある。この紋章と紋章から影響を受けた旗という二つのシンボルを軸に、多数の図版を通してヨーロッパの歴史と時代精神を解明する。