『反転−闇社会の守護神と呼ばれて』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)

反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)

★『反転−闇社会の守護神と呼ばれて』(田中森一/幻冬舎/800円)【→amazon
数々の事件を手掛けた伝説の特捜エース検事は、なぜ闇社会の代理人となったのか。極貧の幼少時代から、弁護士転身後に親交を深めた安倍晋太郎ら政治家との秘話、裏社会に広がる黒い人脈、七億円のヘリコプターや豪華マンションを棟ごと購入したバブル時代の享楽まで赤裸々に告白。石橋産業事件で許永中とともに、現在服役中の男の衝撃的な自叙伝。
 
岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

岩崎弥太郎と三菱四代 (幻冬舎新書)

★『岩崎弥太郎と三菱四代』(河合敦/幻冬舎/819円)【→amazon
三大財閥中、三百年以上の歴史を持つ旧家の三井・住友に対し、三菱は明治の動乱に乗じて短期間で巨万の富を築いた特異な会社である。坂本龍馬の遺志を継いで海運業を起こし、権謀術数を駆使してわずか五年で頂点を極めた政商・岩崎弥太郎。日本初のビジネス街・丸の内を建設した二代目・弥之助。戦争景気で業績を伸ばし、昭和の大不況を勝ち残った三代目・久弥と四代目・小弥太。時代に即した巧みな経営術と、現在も続く財界随一のグループ結束力で成り上がった一族、岩崎家四代のビジネス立志伝。
 
いつも心にイタリアを (新潮文庫)

いつも心にイタリアを (新潮文庫)

★『いつも心にイタリアを』(アレッサンドロ・ジェレヴィーニ/新潮社/460円)【→amazon
僕が育ったイタリアって、いったいどんな国なんだろう?米国、韓国、そして日本と、母国を離れて生活してきた著者だからこそ見えてくる、その素顔とは。外国で出会う同国人を信用しない!?美食の国が苦しむダイエット問題。カサノーヴァに学ぶデート術。TV番組まで時間にルーズ。日伊の冠婚葬祭の違い―。郷土愛溢れる知的なエッセイ。
 
人類が消えた世界 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

人類が消えた世界 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

★『人類が消えた世界』(アラン・ワイズマン/早川書房/924円)【→amazon
もしある日人類が忽然と消えたら、その後の地球には一体何が起きるのだろう。地上を覆う人工物、自然、生命がたどる運命は? 私たちが環境に与えてきたダメージはどう癒えるのか? そしてこの星が消滅した後も宇宙を漂い続ける、人類最後の痕跡とは……? 世界をまたにかけた実地調査と科学資料を駆使して放つ、類まれなる未来予測の書にして究極の環境本。あなたの世界を見る目を変えるベストセラー・ノンフィクション、待望の文庫化。
 
明日をどこまで計算できるか?――「予測する科学」の歴史と可能性

明日をどこまで計算できるか?――「予測する科学」の歴史と可能性

★『明日(あした)をどこまで計算できるか?−「予測する科学」の歴史と可能性』(デイヴィッド・オレル/早川書房/2300円)【→amazon
古代の占い、託宣から天文学を経てコンピュータによる予測へと、未来を予測することはヒトの念願であった。微積分が発明されたのも、カオス理論が研究されるようになったのもある意味、もとはいえばそのためであったと言える。ならば、現代の最新技術を駆使したその「予測」は、どれほど頼りになるものなのだろうか? 本書の著者は天気・医学・経済の3つの分野にフォーカスをあてて、「予測する科学」の精度を検討する。その精緻なメカニズムには驚嘆すべきものがあるが、そこには従来の権威筋による見解とは必ずしも一致しない「現状」があった……予測をめぐる科学の発展史をおさえつつ、依然として困難に満ちたその営みの最前線を紹介するポピュラー・サイエンス。