『古代アンデス神殿から始まる文明』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

古代アンデス 神殿から始まる文明 (朝日選書)

古代アンデス 神殿から始まる文明 (朝日選書)

★『古代アンデス神殿から始まる文明』(大貫良夫・他編/朝日新聞出版/1470円)【→amazon
空中都市マチュピチュ、ナスカの地上絵などの世界遺産で知られるアンデス文明。謎に満ちた文明の解明に日本の学術チームが現地に派遣されて半世紀。日本ならではの組織化された考古学調査を展開、精緻な分析による成果は世界に発信され、文字を持たない文明の歴史が解明されてきた。先土器時代から築かれた神殿。どのように社会は発展したのか。09年発見南米最古の金製品発掘、文明の東西比較を論じたシンポも収録。
 
上海 時空往来

上海 時空往来

★『上海時空往来』(荘魯迅/平凡社/1680円)【→amazon
地元で生まれ育った著者が自身の体験を織り込みつつ、街や古鎮をそぞろ歩き、ある時は歴史のうねりに身をおき、さまざまな角度から上海をつづる。見る、歩く、食べる、掘り下げる―“知られざる上海”案内。
 
天皇の世紀(2) (文春文庫)

天皇の世紀(2) (文春文庫)

★『天皇の世紀 2』(大佛次郎/文藝春秋/860円)【→amazon
通商条約の勅許を求めた宮廷工作は失敗し、将軍継嗣問題も混迷を極めている。幕府の威信が揺らぎつつある。この難局にあって、突如として権力の中枢に昇りつめた井伊直弼。“政敵”として立ちはだかった徳川斉昭。純粋な思想に殉じた吉田松陰。三様の人間像を解き明かしつつ、政治権力を巡る白熱の攻防を描く。
 
満洲風物帖

満洲風物帖

★『満洲風物帖』(南満洲鉄道株式会社鉄道総局旅客課/慧文社/8400円)【→amazon
満洲の年中行事/日満の古き国交/満洲の家/支那料理・支那芝居と寄席の話・影絵芝居・松花江の魚の話・哈爾浜のところどころ
 
遷都1300年 人物で読む 平城京の歴史[奈良の都を彩った主役・脇役・悪役]

遷都1300年 人物で読む 平城京の歴史[奈良の都を彩った主役・脇役・悪役]

★『遷都1300年人物で読む平城京の歴史−奈良の都を彩った主役・脇役・悪役』(河合敦/講談社/1575円)【→amazon
格差社会。国際交流の陰で感染症が流行。突然の政権交代。巨大公共事業のおかげで財政危機…。現代と共通点の多い激動の時代を、天皇から庶民まで、平城京に生きた人びとの姿を通じて描く歴史読み物。平城京の豆知識や最新のトピックをまとめた、おもしろコラムも満載。