『読書雑志 中国の史書と宗教をめぐる十二章』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
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読書雑志 中国の史書と宗教をめぐる十二章

読書雑志 中国の史書と宗教をめぐる十二章

★『読書雑志 中国の史書と宗教をめぐる十二章』(吉川忠夫/岩波書店/3150円)【→amazon
日本でもなじみの深い『史記』『漢書』『後漢書』『三国志』。著者はこれらの史書について語りながら、中国人の歴史観をあざやかに浮き彫りにする。さらに、仏教や道教の書物を取り上げ、中国における宗教の時代ともいうべき魏晋南北朝の人々の罪の意識に迫る。当代きっての「読み手」が切れ味鋭い読書""で明らかにする、中国の古典の世界。
 
スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち (講談社+α新書)

スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち (講談社+α新書)

★『スラム化する日本経済 4分極化する労働者たち』(浜矩子/講談社/880円)【→amazon
「グローバル恐慌」後の破滅的未来像とかすかな希望!金融破綻、雇用喪失、次に訪れる統制社会!人類を待ち受けるのは資本主義の暴走か新たな社会主義が支配する世界か。
 
日本衣服史

日本衣服史

★『日本衣服史』(増田美子・編/吉川弘文館/4200円)【→amazon
服装・髪型・装身具・被りもの・はき物・流行・お洒落…。縄文時代から現代まで、あらゆる人々の服装や流行などの変遷を最新の研究成果でたどる。歴史に果たした衣服の役割と、その中で生きた人たちの心の表現にもふれた、魅力的で新しい衣服史。
 ★『平安朝の父と子 貴族と庶民の家と養育』(服藤早苗/中央公論新社/777円)【→amazon
歴史上、父と子の強い関係が見え始めるのは平安時代初期のことである。『御堂関白記』は、子をたくさん産み育てることを称揚し家の力を拡大させていった藤原道長の姿を、『小右記』は、子どもを寵愛した藤原実資の日常を伝えている。貴族の日記や説話から見えてくる父と子の絆は、現代の子育てを考えるうえでも多くの示唆を与える。「母と子」「女と男」につづき、歴史から現代の家族を考える三部作の完結篇。
 
大腸菌 〜進化のカギを握るミクロな生命体

大腸菌 〜進化のカギを握るミクロな生命体

★『大腸菌 進化のカギを握るミクロな生命体』(カール・ジンマー/日本放送出版協会/2205円)【→amazon
ヒトが一生を通じて“おつきあい”する身近な存在でありながら、みんなに嫌われるばっちい細菌…。しかしその実態は、豊かな個性や生態をもち、進化のしくみをとくカギとなるユニークな生命体だった!数々の分野の研究者にノーベル賞をもたらし、古今東西の科学者たちを魅了しつづける大腸菌―エシェリキア・コリ。いままでの悪役イメージをくつがえす、科学と大腸菌の“愛”を描いたサイエンス書。