『ジャン・ボードリヤール』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

ジャン・ボードリヤール (シリーズ 現代思想ガイドブック)

ジャン・ボードリヤール (シリーズ 現代思想ガイドブック)

★『ジャン・ボードリヤール』(リチャード・J.レイン/青土社/2520円)【→amazon
物が記号へ、現実がシミュレーションへと滑り落ちる様を探究するボードリヤール。テクノロジー、象徴交換、マルクス主義再考、アメリカとハイパーリアルなどのテーマを精緻に考察する、現代社会への明晰な案内。
 
ジル・ドゥルーズ (シリーズ現代思想ガイドブック)

ジル・ドゥルーズ (シリーズ現代思想ガイドブック)

★『ジル・ドゥルーズ』(クレア・コールブルック/青土社/2520円)【→amazon
主体・人格・精神の調和を破壊し、思考を粉砕、感覚を解き放ち、新たな情動と概念を創造する真の哲学者ドゥルーズ。20世紀思想で最も解放的で、生を変革させる思想家の核心部へと一挙にいざなう、最高の案内書。生の問いかける力を捕らえる新しい哲学へ。「内在性」の思考。
 
スラヴォイ・ジジェク (シリーズ現代思想ガイドブック)

スラヴォイ・ジジェク (シリーズ現代思想ガイドブック)

★『スラヴォイ・ジジェク』(トニー・マイヤーズ/青土社/2520円)【→amazon
哲学、精神分析、映画などのポップカルチャーを結合して文化理論を練りあげるジジェクは、政治的想像力における幻想の役割を暴き出す。リベラル資本主義の幻想を突き抜けて、象徴秩序の変革を透視するジジェク思想への明快な体系的案内。
 
聖なるもの (岩波文庫)

聖なるもの (岩波文庫)

★『聖なるもの』(オットー/岩波書店/1197円)【→amazon
合理的に発達した宗教の核心には、非合理的なもの―感情や予覚による圧倒的な「聖なるもの」の経験が存在する。オットー(1869‐1937)はその本質を「ヌミノーゼ」と名づけ、現象学的・宗教哲学的考察を展開する。キリスト教神学のみならず哲学・比較宗教学にも多大な影響を与えた、20世紀を代表する宗教学の基礎的名著。新訳。
 
戦後日本の思想 (岩波現代文庫)

戦後日本の思想 (岩波現代文庫)

★『戦後日本の思想』(久野収・他/岩波書店/1260円)【→amazon
“戦後”がまだ戦後であった一九五〇年代末、戦争によって混迷に陥った日本人の思想の建直しをめざして行われた白熱の討論。「近代文学」「民主主義科学者協会」「心」それぞれのグループの思想、生活綴り方・サークル運動、社会科学者の思想、戦争体験の意味、の六つのテーマに即して同時代の思想を縦横に論じ、その可能性を模索した。