『マルティン・ハイデガー』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

マルティン・ハイデガー (シリーズ 現代思想ガイドブック)

マルティン・ハイデガー (シリーズ 現代思想ガイドブック)

★『マルティン・ハイデガー』(ティモシー・クラーク/青土社/2520円)【→amazon
西洋思想の根底にある征服・把握・占有という収奪的態度を拒絶するハイデガーは、存在を開示する言葉そのものの語りに耳を傾ける。人間の知の条件を根源的に問い直す、言語思想・芸術論への誘い。
 
ミシェル・フーコー (シリーズ現代思想ガイドブック)

ミシェル・フーコー (シリーズ現代思想ガイドブック)

★『ミシェル・フーコー』(サラ・ミルズ/青土社/2520円)【→amazon
「言葉と物」「監獄の誕生」「性の歴史」などで20世紀後半の知的革命を導いた巨大な思想家フーコー。知の生産における権力の作用、狂気、主体性などをめぐる、豊かで複雑な思考を理解するための案内書。
 
メルロ=ポンティ---哲学のはじまり/はじまりの哲学 (KAWADE道の手帖)

メルロ=ポンティ---哲学のはじまり/はじまりの哲学 (KAWADE道の手帖)

★『メルロ=ポンティ−哲学のはじまり/はじまりの哲学』(河出書房新社/1680円)【→amazon
20世紀の重要な思想家メルロ=ポンティの魅力を読み解き、いま介護・芸術などでも生かされるその豊穣さを拡張する。加賀野井秀一、松葉祥一、合田正人木田元、竹内敏晴ほか。
 
メルロ=ポンティ 触発する思想 (哲学の現代を読む)

メルロ=ポンティ 触発する思想 (哲学の現代を読む)

★『メルロ=ポンティ−触発する思想』(加賀野井秀一/白水社/3150円)【→amazon
ついに明らかになったメルロ=ポンティの全貌。現象学言語学・心理学・芸術…それらとの「接触」から生まれ出る「驚き」の哲学は、予期せぬ他者をも受容し、「ドグマ」なき表現の沃野に解き放たれる。
 
理性への回帰 (叢書・ウニベルシタス)

理性への回帰 (叢書・ウニベルシタス)

★『理性への回帰』(スティーヴン・トゥールミン/法政大学出版局/4410円)【→amazon
近代の学問世界を支配した数学的・科学的合理性は、その行き過ぎた理論偏重のゆえに、人間の具体的現実への理に適った態度を軽視させることとなった。世界の根源的不確実性を排除せず、歴史と経験を重視し、つねに知的活動の根拠を問う実務家的道理性への回帰こそがいま求められている。名著『近代とは何か』に続く、科学哲学の枠を超えた重要な文明史的提言。