『理性への希望−ドイツ啓蒙主義の思想と図像』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

理性への希望―ドイツ啓蒙主義の思想と図像 (叢書・ウニベルシタス)

理性への希望―ドイツ啓蒙主義の思想と図像 (叢書・ウニベルシタス)

★『理性への希望−ドイツ啓蒙主義の思想と図像』(ヴェルナー・シュナイダース/法政大学出版局/2940円)【→amazon
イギリスやフランスの陰に隠れがちな18世紀前半のドイツ啓蒙主義に光をあてる。著者は、哲学書の扉を飾る寓意画を読み解きながら、カントが登場する以前のドイツ思想の特徴を鮮やかに示してみせる。この時代の哲学はまだ概念と論理に縛りつけられておらず、図像と想像力が思考に大きな影響を与えていた。巻末に詳細な訳者解説を所収。
 
ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

★『ん−日本語最後の謎に挑む』(山口謠司/新潮社/714円)【→amazon
日本語には大きな謎がある。母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」「ん」とは一体何なのか?「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?空海、明覚、本居宣長幸田露伴など碩学の研究と日本語の歴史から「ん」誕生のミステリーを解き明かす。
 
井沢式新ニッポン風土記

井沢式新ニッポン風土記

★『井沢式新ニッポン風土記』(井沢元彦/旅行読売出版社/1680円)【→amazon
特産品にみる備前と備中の違い、将門の乱が失敗に終わった理由…。日本人の気質は現在の「県」ではなく、昔の「国」で捉えたほうがいいと気づいた著者がつづる「新・風土記」。『月刊旅行読売』連載を再編集し単行本化。
 
駅弁と歴史を楽しむ旅 (PHP新書)

駅弁と歴史を楽しむ旅 (PHP新書)

★『駅弁と歴史を楽しむ旅−ベスト100食、美味しい史跡めぐり』(金谷俊一郎/PHP研究所/798円)【→amazon
全国各地の名物には、その土地の歴史が刻み込まれている。なかでも駅弁は、先人たちの食した郷土の味がコンパクトに凝縮され、一〇〇〇円前後で味わうことのできるベストアイテムだ。名所旧跡を訪れるとともに、現地の美味しい駅弁をほおばって、日本の風土伝統に思いを馳せれば、旅がいっそう楽しいものとなること間違いなし。史跡めぐりが趣味の人気予備校講師が、『おくのほそ道』や源平合戦ゆかりの地を訪ねつつ、いままで食した一〇〇〇種類もの駅弁のなかから、ベスト一〇〇を厳選して紹介する。
 
江戸大名廃絶物語

江戸大名廃絶物語

★『江戸大名廃絶物語−歴史から消えた53家』(新人物往来社・編/新人物往来社/1680円)【→amazon
徳川幕府による大名統制策の最強の切り札―。“大名家の廃絶処分”!諸大名が戦々恐々とした御家廃絶の実態、何が原因で大名家は取り潰されてしまったのか?そのとき大名・家臣・領民はどうしたのか?徳川270年の泰平の世―歴史から消え去ってしまった大名53家のドキュメント。