『芸術とマルチチュード』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

芸術とマルチチュード

芸術とマルチチュード

★『芸術とマルチチュード』(トニ・ネグリ/月曜社/1995円)【→amazon
芸術は人間の全運動を先取りする。芸術とは、構成する力であり、革命の力なのだ。芸術を通してこそ、人間解放の集団的権能は自らの運命をあらかじめ描き出す。美の生産者たちからなるマルチチュードの運動、それこそがコミュニズムである。芸術と運動、美と革命を結ぶ、マルチチュードの可能性。
 
ゴダール伝

ゴダール伝

★『ゴダール伝』(コリン・マッケイブ/みすず書房/5880円)【→amazon
「映画は、1秒に24回の真実だ」。生きた伝説のシネアスト、ゴダールに迫る初の本格的評伝。生い立ちから現在まで、映画なしでは在りえない人生を、貴重な写真資料を織り交ぜ鮮やかに描く。
 
ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影 -ブラック・ミュージック&ポップ・カルチャー・レヴォリューション

ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影 -ブラック・ミュージック&ポップ・カルチャー・レヴォリューション

★『ジミ・ヘンドリックスアメリカの光と影−ブラック・ミュージック&ポップ・カルチャ』(チャールズ・シャー・マリー/フィルムアート社/2730円)【→amazon
ジミ・ヘンドリックスその魂と音楽の再発見。
 
美を生きるための26章――芸術思想史の試み

美を生きるための26章――芸術思想史の試み

★『美を生きるための26章−芸術思想史の試み』(木下長宏/みすず書房/5250円)【→amazon
ラスコー、埴師、屈原敦煌莫高窟、蕪村、大乘寺、北一輝ジャコメッティフーコー、…太古から現代まで人類知を照らしつづける26の星座。圧倒的な知性と教養で読み解く、美と芸術の歴史。
 
美的経験 (叢書・ウニベルシタス)

美的経験 (叢書・ウニベルシタス)

★『美的経験』(リュディガー・ブプナー/法政大学出版局/2730円)【→amazon
美学の課題は、芸術作品の理論化や形式化であるよりも、感性的経験の反省プロセスそれ自体を把握することにある。ガダマーの解釈学を継ぐ哲学者が、ロマン主義に発して二世紀にわたる近代芸術の本質を探りながら、カントからヘーゲルルカーチハイデガーアドルノらにいたる観念論的およびマルクス主義的美学を批判的に総括する。