『大英帝国の異端児たち』ほか
今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
- 作者: 越智道雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: 新書
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米ソを鼓舞し、冷戦後の新秩序を築かんとしたサッチャー、その妻を「ボス」と呼んだ夫デニス、名門ハロッズ百貨店を横取りしたエジプト人事業家ファイード、父子二代で世界のメディアを支配したマードック、初の宇宙路線就航を本気で目指すサー・ブランスン―。異色の人物伝からイギリスの栄華と衰退を読み解く。
- 作者: 大山誠一
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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隋唐帝国の出現により中国は巨大な龍となった。おびえる朝鮮諸国と日本。百済・高句麗が滅び、白村江で敗北した日本の運命は…藤原不比等は新しい王権を夢見る。その王権は草壁・軽・首の三人の皇子に託される。日本書紀の中に隠された不比等の政治哲学。天皇は天孫降臨神話で「神」になり、聖徳太子で「聖」になる。その「神聖」なる天皇を藤原一族が呑み込む。藤原不比等の企み、その呪縛は今もなお続く。
- 作者: 石見清裕
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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唐という国は、日本人にはなじみがあるようだ。いつまでも中国を唐といい、中国人を唐人と呼んでいた。その昔、律令や仏教や誌文を輸入し、遣唐使を派遣した記憶が残ったのだろう。たしかに唐は国際的な文化が花開いた。日本もそれにあこがれたに違いない。では、なぜあの時代に、そういう国が中国にできたのであろうか。ユーラシアの動きにかさねて、考えなおしてみよう。ダイナミックな唐という国の姿が、かならず見えてくるであろう。
肉体の知識と帝国の権力 人種と植民地支配における親密なるもの
- 作者: アン・ローラ・ストーラー,永渕康之、水谷智、吉田信
- 出版社/メーカー: 以文社
- 発売日: 2010/01/21
- メディア: 単行本
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性と肉体にまつわる最も私的で親密なものこそ最も政治的である。植民地での性関係と「混血」の存在が本国の「国民」を脅かし、帝国の生政治を作動させた。フーコーの「人種」言説分析とフェミニズムの最先端から従来の歴史学と人類学を解体する「感情の政治学」。
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
- 作者: 中野京子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/08/12
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スイスの一豪族から大出世、列強のパワーバランスによって偶然ころがりこんだ神聖ローマ帝国皇帝の地位をバネに、以後、約六五〇年にわたり王朝として長命を保ったハプスブルク家。常にヨーロッパ史の中心に身を置きながら、歴史の荒波に翻弄され、その家系を生きる人間たちの運命は激しく揺さぶられ続けた。血の争いに明け暮れた皇帝、一途に愛を貫いた王妃、政治を顧みず錬金術にはまった王、母に見捨てられた英雄の息子、そして異国の地でギロチンにかけられた王妃―。過酷な運命と立ち向かい、また定めのまま従容と散っていったヒーロー、ヒロインたちは、どこまでも魅力的。彼らを描いた名画に寄り沿い、その波瀾万丈の物語をつむぐ。