『一歴史学者の歩み』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
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一歴史学者の歩み (岩波現代文庫)

一歴史学者の歩み (岩波現代文庫)

★『一歴史学者の歩み』(家永三郎/岩波書店/1050円)【→amazon
激動90年の人生を生きた歴史学者家永三郎-.その名は教科書裁判の闘いとともに広く記憶されることになったが,新憲法の理念とする平和と民主主義を,妥協なく実践してきたその原動力はどこにあったのか.その生立ちから,東京教育大学での紛争を経て停年退職した1977年までの歩みを克明にたどった,ある人生と時代の証言.未発表原稿「私と天皇制・天皇制」を併録.
 
江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代 (岩波現代文庫)

江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代 (岩波現代文庫)

★『江戸時代とはなにか−日本史上の近世と近代−』(尾藤正英/岩波書店/1155円)【→amazon
民主主義を支えるのは、自発的な社会的責任の意識であろう。江戸時代の人々は、それを「役」と表現し、現代の役人や役員の語につながる。民主主義が近代の一つの特色であるとすれば、日本の近代は江戸時代に始まっていたのではないか。この新しい視点から、日本の近世と近代を多角的に考察する。
 
江戸文化誌 (岩波現代文庫)

江戸文化誌 (岩波現代文庫)

★『江戸文化誌』(西山松之助/岩波書店/1260円)【→amazon
世界の大都市、文化都市である江戸はいかにして誕生したか。歌舞伎、浮世絵、花火、見世物…幾多の名人芸はどのように創造され、享受されていったか。江戸ッ子の定義とは。多義性と混沌とを抱えた江戸文化を江戸学の開拓者が語りおろした最適の入門書。
 
古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫)

古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫)

★『古代ポンペイの日常生活』(本村凌二/講談社/1050円)【→amazon
古代ローマ人の喜怒哀楽、愛の生活が甦る!紀元79年、ヴェスヴィオ山大噴火に埋もれたポンペイ。壮麗な邸宅、パン屋、居酒屋、娼家の壁に書かれた「落書き」を解読、古代ローマ人の日常を鮮やかに再現。
 
ニーチェからスターリンへ―トロツキー人物論集 1900‐1939 (光文社古典新訳文庫)

ニーチェからスターリンへ―トロツキー人物論集 1900‐1939 (光文社古典新訳文庫)

★『ニーチェからスターリンへ−トロツキー人物論集「1900−1939」−』【→amazon
若きトロツキーがはじめて書いた人物論である「ニーチェ」から、暗殺される一年前に書いた「ヨシフ・スターリン」まで。本書を読むことで、登場する人々の重要な一面を知ることになるだけでなく、その時代的状況やトロツキーその人についても知ることができる。