『日本人として知っておきたい近代史 明治篇』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

日本人として知っておきたい近代史(明治篇) (PHP新書)

日本人として知っておきたい近代史(明治篇) (PHP新書)

★『日本人として知っておきたい近代史 明治篇』(中西輝政/PHP研究所/777円)【→amazon
本書は、日本の近代史を学び直し、新しい「近代史の常識」と「この国の自画像」を提示する試みである。「人間が歴史を動かす主人公である」という視点から、吉田松陰と、岩倉具視から乃木希典まで、明治を築き上げた7人の人物を中心に取り上げる。
 
まぼろしの出雲王国

まぼろしの出雲王国

★『まぼろしの出雲王国−大和朝廷に封印された 出雲大社の祭神「大国主神」の真実に迫る』(山崎謙/PHPエディターズ・グループ/1470円)【→amazon
古代出雲人は、駅商国家をつくりあげ、環日本海の経済を牛耳っていた。台頭するヤマト王権に抗して破れ、歴史の舞台から姿を消していった彼らの本当の姿を最新の調査結果をもとに浮き彫りにする。
 
冤罪はいつまで続くのか

冤罪はいつまで続くのか

★『冤罪はいつまで続くのか』(矢澤〔ショウ〕治・編著/花伝社/1785円)【→amazon
冤罪が作り出される構造を多角的視点から徹底検証。繰り返される悲劇を、どう断ち切るか。「足利事件」で白日のものとなった冤罪の構造を、裁判員制度を機に改めて考える。
 
女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム (青弓社ライブラリー)

女はポルノを読む―女性の性欲とフェミニズム (青弓社ライブラリー)

★『女はポルノを読む−女性の性欲とフェミニズム−』(守如子/青弓社/1680円)【→amazon
女性もポルノグラフィを楽しんでいる―。男性特有のものと特殊視されやすい「ポルノを読む」経験をそのくびきから解き放ち、「女性たちがどのようなポルノを読んでいるのか」「どう楽しんでいるのか」「女性向けポルノはなぜマンガなのか」などを「ハードなBL」「レディコミ」雑誌を大量に読み込み、読者投稿を分析することで明らかにする。そのうえで、フェミニズムのポルノ批判が女性の性欲=性的能動性を取りこぼしている点を指摘して、快楽的な性に対する女性の能動性を肯定し、ポルノを消費する主体としての可能性を丁寧に論じる。
 
衆愚の時代 (新潮新書)

衆愚の時代 (新潮新書)

★『衆愚の時代』(楡周平/著 新潮社/714円)【→amazon
いつの間にか、この国では偽善的言説が「正論」になってしまった。負担は先送りして「国民のみなさま」にバラマキを約する政治家、セレブ生活を棚に上げて「CO2削減」を訴えるテレビキャスター、「誰もが望んだ仕事につける社会を」と空論を述べる新聞記者…。誰も本当のことを言わないのなら私が言おう、社会人なら心得ておくべき「当然の常識」を。思わず溜飲の下がる、衆愚の時代への鉄槌。