『坂の上のヤポーニア』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

坂の上のヤポーニア

坂の上のヤポーニア

★『坂の上のヤポーニア』(平野久美子/産経新聞出版/1680円)【→amazon
日露戦争直後、帝政ロシアの圧政下にあったリトアニアで一人のリトアニア人青年が描いた憧れの国、ニッポン。100年の時を経て今、初めて日本人の前に蘇る。その作者の数奇な運命とは…。小学館ノンフィクション大賞受賞の著者による渾身のルポ。
 
高木貞治 近代日本数学の父 (岩波新書)

高木貞治 近代日本数学の父 (岩波新書)

★『高木貞治 近代日本数学の父』(高瀬正仁/岩波書店/798円)【→amazon
高木貞治(一八七五‐一九六〇)は、日本が生んだ最初の世界的大数学者。類体論という、近代整数論の代表的理論を建設した。岡潔との数学史的な繋がり、晩年のヒルベルトへの思い、戦前戦後を通じた数学普及への努力など、さりげないエピソードに人柄がにじむ。師の系譜からは、明治初年の和算と近代数学の関係が解きほぐされる。初の評伝。
 
外様大名40家―「負け組」の処世術 (幻冬舎新書)

外様大名40家―「負け組」の処世術 (幻冬舎新書)

★『外様大名40家 「負け組」の処世術』(榎本秋/幻冬舎/798円)【→amazon
関ヶ原の戦いに前後して、徳川支配下に入った戦国大名は、その後「外様」大名として生き抜く道を選択した。彼らはたびたび取り潰しや国替えの危機にさらされたが、たとえば前田家は将軍家との婚姻政策に奔走し、津軽家は藩士1000人の大リストラを断行、また相馬家は「子ども手当」で人口を増やそうとすることで乗り切る。こうして幕府の理不尽な要求に耐え抜き、密かに国力を蓄えた一部の元・戦国大名家のエネルギーが、明治維新で爆発し、日本近代化の礎となったのだ。外様大名40家、哀切と雌伏の江戸250年史。
 
ビザンツ 驚くべき中世帝国

ビザンツ 驚くべき中世帝国

★『ビザンツ 驚くべき中世帝国』(ジュディス・ヘリン/白水社/4620円)【→amazon
羨望の的となった、輝ける文明の歴史。ローマ帝国の継承者として、1000年にわたって東地中海に栄えたビザンツ帝国。その歴史を、政治・宗教・文化・経済など28のテーマを通して、西欧やイスラームとの関係とともに立体的に解説する。
 
免疫学の巨人 7つの国籍を持った男の物語

免疫学の巨人 7つの国籍を持った男の物語

★『免疫学の巨人 7つの国籍を持った男の物語』(ゾルタン・オヴァリー/集英社/2520円)【→amazon
多田富雄、執念の翻訳。敬愛する親友の自伝。本書で私たちが出会うのは、20世紀前半からのヨーロッパやアメリカの著名な文化人やノーベル賞受賞者たちの姿です。楽しく、興味深いエピソードも満載。いざ、ワクワクするような人生の冒険へ!