『近代日本と博物館−戦争と文化財保護−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

近代日本と博物館―戦争と文化財保護

近代日本と博物館―戦争と文化財保護

★『近代日本と博物館−戦争と文化財保護−』(椎名仙卓/雄山閣/4410円)【→amazon
博物館の過去・現在・未来―明治維新における政策の一環として産声を上げた博物館であるが、現在に至るまでにはさまざまな苦難があった。その知られざる歴史を紐解く一冊。
 
空想英語読本 (空想科学文庫)

空想英語読本 (空想科学文庫)

★『空想英語読本』(マッシュー・ファーゴ/メディアファクトリー/600円)【→amazon
漫画やアニメは、日本が海外に誇る文化である。だが、その内容や設定やタイトルを英語で説明しようとすると、案外と難しい。どこでもドア、消える魔球、バッタの改造人間…。作品の世界観を大切にしながら、これらを英訳するにはどうすればいいのだろうか。日本文学に造詣の深い著者が、その瞠目すべきセンスを活かして縦横に英訳&解説する画期的英語本。
 ★『「茶柱が立った」と聞いて、江戸の旦那は腰を抜かす−言葉で読み解く日本の歴史と庶民』(古川愛哲/実業之日本社/800円)【→amazon
普段、何気なく使っている言葉。しかし、その語源は驚くほど古いものだったりする。「ウケる」はなんと平安時代から使われていて、そもそもは「有卦に入る」(運気上昇)、「男がすたる」は武士であることを「捨てた」が転じたもの、「夜這い」は男女が「呼び合う」からで、夜に這って忍び込むからではない。他にも、下戸・かたぎ・けなげ・内緒・たかを括る・老舗・ごまかす・尻馬に乗る…等々、言葉のルーツと、歴史的なおもしろエピソードが満載。
 
フーコー講義 (河出ブックス)

フーコー講義 (河出ブックス)

★『フーコー講義−現代思想の現在−』(檜垣立哉/河出書房新社/1365円)【→amazon
変貌しつづけた20世紀最大の思想家フーコーの全軌跡を走査しながら、「人間」なきあとの「自己」を問うフーコー以降のフーコーを展望する、気鋭によるかつてない思想家論。
 
仏教と西洋の出会い

仏教と西洋の出会い

★『仏教と西洋の出会い』(フレデリックルノワール/トランスビュー/4830円)【→amazon
西洋にとって、ときに恐怖の的となり、ときに希望や幻想の対象となった仏教とは何だったのか。本書は豊富な事例で織りなす比較文明史であり、また仏教というプリズムを通して見た西洋精神史である。