『上野彰義隊と箱館戦争史』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

上野彰義隊と箱館戦争史

上野彰義隊と箱館戦争史

★『上野彰義隊箱館戦争史』(菊地明/新人物往来社/2520円)【→amazon
彰義隊の戦いは上野戦争で終わらなかった―。幕府最後の将軍徳川慶喜の警護を名目として、旧幕臣渋沢成一郎天野八郎らが集い結成された彰義隊。わずか一日にして壊滅した上野戦争後、一部の隊士たちはさらなる活路を求め、榎本武揚の率いる旧幕艦隊に乗船して江戸を脱し、仙台から蝦夷地へ渡った。箱館戦争では新政府軍と激戦を繰り広げ、ついにその地で消滅した。何が、彼らを北に奔らせたのか―。士道に殉じ、北の大地に散った男たちの激闘を追う。
 
小栗上野介?忘れられた悲劇の幕臣 (平凡社新書)

小栗上野介?忘れられた悲劇の幕臣 (平凡社新書)

★『小栗上野介−忘れられた悲劇の幕臣−』(村上泰賢/平凡社/819円)【→amazon
幕末の混乱が続くなか、渡米の経験を活かして、日本の近代化のために奔走した最後の幕臣小栗上野介。遣米使節の渡米150周年(2010年)にあたり、その業績を改めて検証する。
 
遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人

遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人

★『遅咲き偉人伝−人生後半に輝いた日本人−』(久恒啓一/PHPエディターズ・グループ/1680円)【→amazon
松本清張大山康晴森鴎外新田次郎…遅咲きの偉人に見る生き方の知恵。
 
国鉄を企業にした男―片岡謌郎伝

国鉄を企業にした男―片岡謌郎伝

★『国鉄を企業にした男−片岡謌郎伝−』(高坂盛彦/中央公論新社/2100円)【→amazon
鉄道省の一官吏でありながら、“国鉄抜本改革”を目指した男。旧国鉄に数多くの「種」を蒔き、片岡賞の名を残して国鉄を去った男の見果てぬ夢…。
 
昭和旅行誌―雑誌『旅』を読む

昭和旅行誌―雑誌『旅』を読む

★『昭和旅行誌−雑誌『旅』を読む−』(森正人/中央公論新社/2310円)【→amazon
大正末に創刊して以来、昭和期全体にわたって旅行のたのしみから規範までを伝えつづけた雑誌『旅』。限りない懐かしさを感じるのはもちろんだが、それだけではなく、読めば読むほど、時代ごとの日本人の旅行観の変遷が見えてくる。戦前戦後を生き抜いた雑誌の隅々から、執筆者、読者、編集者たちの苦楽が立ちのぼってくる。