『「戦争」が生んだ絵、奪った絵』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

「戦争」が生んだ絵、奪った絵 (とんぼの本)

「戦争」が生んだ絵、奪った絵 (とんぼの本)

★『「戦争」が生んだ絵、奪った絵』(野見山暁治/新潮社/1680円)【→amazon
「戦争」を生き抜いた画家は、今度は戦争体験と戦わねばならなかった。戦争の激浪に拉致された画学生、画家たちは、沈黙を強いられることとなった。青春の夢・希望を奪われたことでは、両者は同じ、犠牲者だった。彼らの叫びを、20世紀のこと、昭和の世のこととせず、耳をかたむけよう。
 
文学者たちの大逆事件と韓国併合 (平凡社新書)

文学者たちの大逆事件と韓国併合 (平凡社新書)

★『文学者たちの大逆事件韓国併合』(高沢秀次/平凡社/798円)【→amazon
大逆事件韓国併合から百年。歪められたナショナリズムの根深い跡を、その影が色濃く残る文学から解きほぐし、和解への道を探る。
 
私の松本清張論―タブーに挑んだ国民作家

私の松本清張論―タブーに挑んだ国民作家

★『私の松本清張論 タブーに挑んだ国民作家』(辻井喬/新日本出版社/1575円)【→amazon
社会的弱者、差別された側にたつ新しい「民衆派作家」像。
 
稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

稀書自慢 紙の極楽 (中公文庫)

★『稀書自慢紙の極楽』(荒俣宏/中央公論社/1150円)【→amazon
書物は読むためばかりでなく、見るためにも造られる―。十六世紀から二十世紀前半にかけてヨーロッパで刊行された挿絵本を中心に、「見られるために生まれてきた」稀書の魅力をカラー図版満載で紹介する。すべての本好きと美しいデザインの熱愛者とに捧げられる「本の本」。
 
死海文書 聖書誕生の謎 (ベスト新書)

死海文書 聖書誕生の謎 (ベスト新書)

★『死海文書聖書誕生の謎』(和田幹男/ベストセラーズ/780円)【→amazon
多くの謎と一緒に中東の洞窟に埋もれていた「死海文書」が、ネットで全面公開されることが決定。本書では、公開にさきがけ、死海文書の発見から現在の研究成果にいたるまでをわかりやすく紹介。