『笑う食卓−面白南極料理人−』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

★『笑う食卓−面白南極料理人−』(西村淳/新潮社/420円)【→amazon
息をするのも一苦労、最低気温-80℃の南極で、男たちの一番の楽しみはなんと言って毎日の食事。麺5玉、チャーシュー10枚、ねぎ2本入りラーメンを軽く平らげるツワモノどもを相手に、お湯は85℃で沸騰し、食材の補給は絶対不可能の環境はなかなか厳しい。しかし創意工夫と節約は料理の基本、料理人は今日も笑顔で皆の元気を支える。抱腹絶倒南極日記第2弾。日本一笑えるレシピ付き。
 
悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史 (講談社+α新書)

悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史 (講談社+α新書)

★『悪代官は実はヒーローだった江戸の歴史』(古川愛哲/講談社/880円)【→amazon
水戸黄門』が悪者にした代官達の本当の姿代官は5万石の領地をわずか20数人の部下で管理した能吏、冷害などあれば年貢もすぐに引き下げた。代官と農民と商人達の麗しくも心温まる大逆転の歴史。
 
あだ名の人生

あだ名の人生

★『あだ名の人生』(池内紀/みすず書房/2730円)【→amazon
オバケの鏡花・狂歌師鶴彦すなわち大倉喜八郎から富士に憑かれたかしく坊、まじない歌人・妖怪博士へ。あだ名で人生をみごと一貫した24人の肖像集成。
 
畏るべき昭和天皇 (新潮文庫)

畏るべき昭和天皇 (新潮文庫)

★『畏るべき昭和天皇』(松本健一/新潮社/660円)【→amazon
代表的日本人100人を選ぶ座談会で、昭和天皇を「畏るべし」と評した著者。二・二六事件第二次世界大戦を経験した人物は、如何なる思いでその座に就いていたのか。北一輝との関係、「あっ、そう」に込められた意味、「天皇陛下万歳」と死んでいった三島由紀夫への思いなど、今なおベールに包まれた素顔を探る。日本人の根柢をなす、天皇制の本質にまで言及した、著者渾身の論攷。
 ★『京都の近代と天皇−御所をめぐる伝統と革新の都市空間 1868〜1952−』(伊藤之雄/千倉書房/2730円)【→amazon
本書は、未公刊の根本史料を使って京都の近代と天皇の関係を明らかにしている。維新から太平洋戦争後に至る京都御所・御苑の変化と京都市街の発展が、相互の関連とともに語られるだけでなく、京都御苑の利用をめぐる官憲と市民の対抗、行幸の変化を探ることで、京都から近代天皇制を活写することにも成功している。