『マイ・バック・ページ ある60年代の物語』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

マイ・バック・ページ - ある60年代の物語

★『マイ・バック・ページ ある60年代の物語』(川本三郎/平凡社/1260円)【→amazon
全共闘ベトナム戦争CCR、そして連合赤軍事件…。「政治の季節」のただなかで、悩み、翻弄されてゆく、ひとりの若きジャーナリスト。伝説の回想録待望の復刊。
 ★『センセイの書斎−イラストルポ「本」のある仕事場−』(内澤旬子/河出書房新社/788円)【→amazon
大量の本をどう並べるか腐心する人。あるいは、並べない、見せない、もしくは整理しない人。そして、本の置き場をいくつも持つ人。それぞれの書斎は、その持ち主と共に生きている。林望南伸坊森まゆみ養老孟司津野海太郎佐高信上野千鶴子…、細密なイラストと文章で明らかにする、三十一の「本が生まれる場所」。
 ★『哲学について』(ルイ・アルチュセール/筑摩書房/1155円)【→amazon
フランス現代思想を領導したマルクス主義哲学者、アルチュセール。本書はアルチュセール後期の思想を自らが総括した対話と手紙で構成されている。自身の思想を語りかけるように綴った本書は、晩年のアルチュセールが哲学と唯物論について何を、どのように考えていたのかを知ることのできる、唯一の文献である。マルクス主義哲学は実在するが、それは哲学としては提出されていない、という逆説。カトリシズムの救済の理念とマルクス主義の解放の思想との統合をめざした、孤高の哲学者の到達点を示す歴史的文献であり、またその思想の入門書ともなる一冊。
 
自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?

自我の源泉 ?近代的アイデンティティの形成?

★『自我の源泉−近代的アイデンティティの形成−』(チャールズ・テイラー/名古屋大学出版会/9975円)【→amazon
近代的アイデンティティの哲学的人間学により、その複雑さと豊かさ、偉大さと危うさを、隠れた道徳的立場とともに明らかにし、近代の真価を救出する。共同体主義多文化主義で知られるテイラーの主著、待望の邦訳。
 
図説ローマ教皇史 ダークヒストリー4

図説ローマ教皇史 ダークヒストリー4

★『図説ローマ教皇史−ダークヒストリー 4−』(ブレンダ・ラルフ・ルイス/原書房/4725円)【→amazon
ローマ教皇は世界最古の選挙制公職である。それが存在した約2000年間、教皇職はヨーロッパの歴史に大きな影響を与え、その歴史の光と影を反映してきた。教皇の中には陰謀を企て、殺人を犯し、賄賂を使い、盗みを働き、姦淫を犯す者もいれば、当時の人びとにとってさえ衝撃的な恐ろしい残虐行為を犯す者もいた。